三菱 eKスペース[e-Assist] 2015年モデル 試乗レポート/渡辺陽一郎(4/4)

三菱 eKスペース[e-Assist] 2015年モデル 試乗レポート/渡辺陽一郎
三菱 eKスペース カスタム T[e-Assist](2015年モデル)[FF/ボディカラー:レッドメタリック/ブラックマイカ] 試乗レポート/渡辺陽一郎 三菱 eKスペース カスタムT/eKスペース G[e-Assist](2015年モデル) 試乗レポート/渡辺陽一郎 三菱 eKスペース G[e-Assist](2015年モデル)[FF/ボディカラー:ショコラブラウンパール/ホワイトパール] 試乗レポート/渡辺陽一郎 三菱 eKスペース G[e-Assist](2015年モデル)[FF/ボディカラー:ショコラブラウンパール/ホワイトパール] 試乗レポート/渡辺陽一郎 三菱 eKスペース カスタム T[e-Assist](2015年モデル)[FF/ボディカラー:レッドメタリック/ブラックマイカ] 試乗レポート/渡辺陽一郎 三菱 eKスペース G[e-Assist](2015年モデル)[FF/ボディカラー:ショコラブラウンパール/ホワイトパール] 試乗レポート/渡辺陽一郎 三菱 eKスペース G[e-Assist](2015年モデル)[FF/ボディカラー:ショコラブラウンパール/ホワイトパール] 試乗レポート/渡辺陽一郎 三菱 eKスペース G[e-Assist](2015年モデル)[FF/ボディカラー:ショコラブラウンパール/ホワイトパール] 試乗レポート/渡辺陽一郎 三菱 eKスペース カスタム T[e-Assist](2015年モデル)[FF/ボディカラー:レッドメタリック/ブラックマイカ] 試乗レポート/渡辺陽一郎 三菱 eKスペース G[e-Assist](2015年モデル)[FF/ボディカラー:ショコラブラウンパール/ホワイトパール] 試乗レポート/渡辺陽一郎 三菱 eKスペース G[e-Assist](2015年モデル)[FF/ボディカラー:ショコラブラウンパール/ホワイトパール] 試乗レポート/渡辺陽一郎 画像ギャラリーはこちら

eKスペースにはターボエンジンが適している

三菱 eKスペース カスタム T[e-Assist](2015年モデル)[FF/ボディカラー:レッドメタリック/ブラックマイカ] 試乗レポート/渡辺陽一郎三菱 eKスペース G[e-Assist](2015年モデル)[FF/ボディカラー:サクラピンクメタリック/ホワイトパール] 試乗レポート/渡辺陽一郎

以上のようにノーマルエンジンは車両重量に対して力不足だが、ターボは印象が大きく変わる。最高出力は30年近く続いている自主規制で64馬力(6000回転)だが、最大トルクは10.0kg-m(3000回転)だ。後者の数値はノーマルエンジンの167%で、1リッタークラスに匹敵する。しかも実用回転域で発揮される。

運転すると、今日の軽自動車用エンジンの中では、ターボのクセが少し強い。2000~3500回転付近でアクセルペダルを軽く踏みながら巡航している時、緩く加速すると、少し時間差を置いてから駆動力が高まる。慣れないと、踏み増したアクセルペダルを加速が始まった後で少し戻す感覚になる。

それでもノーマルエンジンに比べれば大幅に扱いやすい。ノイズも抑えられ、坂道の多い地域にも適するエンジンとなった。アイドリングストップも装着されたから、最大トルクの向上率は167%でも、燃費数値は92%で悪化率が小さい。

ほかの軽自動車にも当てはまる話だが、ターボはとても合理的だ。eKスペースはボディは小さくても車内は広く、居住性はコンパクトカー並み。つまりエンジンもボディも高効率な「ダウンサイジング」といえるだろう。

カスタム以外にもターボモデルの設定を切望

三菱 eKスペース カスタムT/eKスペース G(2015年モデル) 試乗レポート/渡辺陽一郎

そこでターボを検討すると、搭載されるのはeKスペース カスタムの1グレードのみ。衝突回避の支援機能を備えた「eKスペース カスタム T・e-アシスト」は価格が前述の175万8240円(2WD)に達する。これではあまりにも高い。「トヨタ ポルテ」&「スペイド」の「1.5G」、「ホンダ フィットハイブリッド Fパッケージ」と同等だ。

だから割安な特別仕様車を設定したり、カスタムではない標準ボディのeKスペースに、7万円程度の価格上昇でターボを設定すべきだ。となればeKスペース G・e-アシストのターボ仕様を152万円くらいで提供できる(はずだ)。

車種数が少ないゆえの不利もあるが、更なる積極的な進化に期待したい!

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軽自動車は薄利多売の商品で競争も激しい。だから車種の多い方が有利になる。スズキであれば11年に「MRワゴン」がJC08モード燃費を27km/Lに向上。ハイブリッドを除くノーマルエンジン車のトップに立ち、「ワゴンR」はこれを反映させた後、12年のフルモデルチェンジではSエネチャージで28.8km/Lに到達した。すると13年には「スペーシア」が登場して29km/Lに伸ばし、さらにワゴンRは30km/L、14年にはSエネチャージで32.4km/Lとなった。さまざまな車種を発売する度に、階段を登るように燃費を向上させてきた。

直近では「アルト」が新しいプラットフォームを採用。スペーシアはSエネチャージの採用と併せて、衝突回避の支援機能に2つのカメラを使い、安全性能も向上させている。一連の技術はほかの車種にも水平展開され、進歩をさらに促す。

こういった点で車種数の少ない三菱と日産は、不利を強いられている。技術的な進化を敢えて積極的に行う必要があるだろう。

三菱 eKスペース カスタム T[e-Assist](2015年モデル)[FF/ボディカラー:レッドメタリック/ブラックマイカ] 試乗レポート/渡辺陽一郎

eKスペースはどちらかといえば地味な軽自動車だが、後席の座面の奥行寸法は、小型&普通車を含めて最長クラスになる。もう少し座面を柔軟に仕上げれば、後席用のエアコン吹き出し口などと相まって「軽自動車の居住性ナンバーワン」を不動の評価にできる。標準ボディにターボを搭載することも含め、さらに前向きな商品改良に取り組んで欲しい。

[レポート:渡辺陽一郎]

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三菱 eKスペース G[e-Assist](FF) 主要諸元

三菱 eKスペース G[e-Assist](2015年モデル)[FF/ボディカラー:ショコラブラウンパール/ホワイトパール] 試乗レポート/渡辺陽一郎

全長x全幅x全高:3395x1475x1775mm/ホイールベース:2430mm/車両重量:930kg/駆動方式:前輪駆動(FF)/乗車定員:4名/エンジン種類:直列3気筒 DOHC 12V ガソリンエンジン/総排気量:659cc/最高出力:49ps(36kW)/6500rpm/最大トルク:6.0kgf-m(59N・m)/5000rpm/トランスミッション:CVT(自動無段変速機)/タイヤサイズ:155/65R14/燃料消費率:26.2km/L[JC08モード燃費]/メーカー希望小売価格:1,447,200円[消費税込]

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三菱 eKスペース カスタム T[e-Assist](FF) 主要諸元

三菱 eKスペース カスタム T[e-Assist](2015年モデル)[FF/ボディカラー:レッドメタリック/ブラックマイカ] 試乗レポート/渡辺陽一郎

全長x全幅x全高:3395x1475x1775mm/ホイールベース:2430mm/車両重量:960kg/駆動方式:前輪駆動(FF)/乗車定員:4名/エンジン種類:直列3気筒 DOHC 12V インタークーラー付ターボチャージャー ガソリンエンジン/総排気量:659cc/最高出力:64ps(47kW)/6000rpm/最大トルク:10.0kgf-m(98N・m)/3000rpm/トランスミッション:CVT(自動無段変速機)/タイヤサイズ:165/55R15/燃料消費率:24.0km/L[JC08モード燃費]/メーカー希望小売価格:1,758,240円[消費税込]

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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