日産 新型 エクストレイル[3代目/2013年末フルモデルチェンジ]試乗レポート/今井優杏(3/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:オートックワン編集部・NISSAN
スムーズすぎて気負っていた心が拍子抜け
残念ながら今回の試乗ステージは市街地だったため、悪路の走破性を試せてはいないが、市街地における2リッター直噴エンジンはかなりスルスルと滑らかでスムーズだった。
なんだかスムーズすぎて、エクストレイルが持つワイルドさを求めて気負っていた心が拍子抜けしちゃったくらいだ。でもアクがない分快適性はかなり高い。
静粛性も抑振性も高く、普通乗用車としての基礎体力は上々で、ファミリーカーユースも大歓迎と言ったところだ。
先代に比べてヒップポイントが下がり、接地感の高い走行が楽しめる。
ヒップポイントが下がってボンネットは長くなった…というと心配なのが取り回しだが、フロントガラスからボンネットの盛り上がりがしっかり見えるように設計されているため、思った以上に車両感覚が掴みやすいので安心して欲しい。一旦慣れてしまえば大きさにビビるということはなさそうだ。
さらに今後の展開として、1年後にハイブリッドモデルが追加されることがすでに発表されている。
フーガにも搭載されているピュアハイブリッドが搭載されるとあって、こちらも期待が持てるから、燃費を重視する皆さんはこちらもご期待頂きたい。
ただしディーゼルエンジンがこの新型に乗っかることはもうなさそう。ディーゼルエンジンがどうしても欲しい人には以前の2代目(T31型)『20GT』がしばらくの間、併売されることになっている。
ああ、どうせなら今の形に積んでもらいたかった…残念すぎる。が、そこはハイブリッドにとって代わられた形になる。
趣味を煽ってくれるクルマ
折しも季節は冬真っ盛り!スノースポーツを楽しむ人々にとっては、都会にいても心だけが雪山に飛んでっちゃってるようなシーズンの只中であることは間違いない。
わかりますわかります、その気持ちよ~くわかります、だって私も元スキーヤー(1級持ってることがプチ自慢!)。その昔は降雪量ばっかり毎日チェックしちゃうような、雪山馬鹿だったから!
今も滑らないではないけれど、もう道具さえ所持していないヘナチョコだから、雪山からはとっても縁遠くなっていることは間違いない。
そんな私でも、これだけ『アウトドア専用仕様』みたいなクルマを見ちゃうと、おもむろに降雪量を調べたりしてしまうのだった。
う~ん、趣味を煽ってくれるクルマって、改めていいなぁ。
[レポート:今井優杏/Photo:オートックワン編集部・NISSAN]
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全長x全幅x全高:4640x1820x1715mm/ホイールベース:2705mm/車両重量:1500kg/乗車定員:5名/エンジン種類:直4 DOHC 直噴エンジン/総排気量:1997cc/最高出力:147ps(108kW)/6000rpm/最大トルク:21.1kg-m(207N・m)/4400rpm/トランスミッション:エクストロニックCVT(無段変速機)/燃料消費率:16.0km/L/全国希望小売価格:2,527,350円※[消費税5%込み]
[※3列(7人乗り)仕様は70,350円高]
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