【比較】日産 e-NV200 [電気自動車] vs NV200 [ガソリン車] どっちが買い!?徹底比較(2/2)

【比較】日産 e-NV200 [電気自動車] vs NV200 [ガソリン車] どっちが買い!?徹底比較
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日産 e-NV200 vs NV200/走行性能対決

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試乗すると、e-NV200の運転感覚はNV200バネットとはまったく異なる。

e-NV200は電気自動車とあってノイズが格段に小さく、無音に近い。モーター駆動だから速度が直線的に上昇。4速ATのNV200バネットに比べると、加速時の滑らかさでも勝っている。実用的なミニバンスタイルながら、その快適さはリーフに近いだろう。

e-NV200ならば動力性能も十分だ。従来のガソリンエンジン車に当てはめれば、2.5リッタークラスに相当する。ベース車のNV200バネットは、前述のように直列4気筒1.6リッターエンジンを4速ATと組み合わせたから、動力性能に違いが生じるのは当然だ。

走行安定性は、NV200バネットも商用車の中では優れた部類に属する。従来のワンボックスバンでは、前輪の上にエンジン、さらにその上に前席が位置するから重心が高かった。後輪駆動だから荷室や後席部分の床も持ち上がるが、NV200バネットはミニバンスタイル。エンジンはボンネットの内部に収まり、前輪駆動だから床も低い。背の高い商用車でありながら、走行安定性はミニバン並みで、操舵感も自然な印象だ。

e-NV200の走行安定性は、NV200バネットに磨きをかけたと考えれば良い。リチウムイオン電池を低い位置に搭載したので、NV200バネットよりも低重心化されている。

加えて全幅は60mm広い1,755mm。トレッド(左右のホイールの間隔)も、NV200バネットは前:1,490mm、後:1,510mmだが、e-NV200は前後ともに1530mmまで広げた。加えてタイヤサイズも185/65R15にサイズアップされたから、車両重量が300kgほど増えて1,660kgに達するものの、走行安定性はe-NV200が勝る。NV200バネットをベースに、さまざまな機能を向上させた。

日産 e-NV200 vs NV200/価格・コスト対決

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ならば、損得勘定はどうか。3列のシートを備えたミニバンとなるe-NV200G(7人乗り/478万6,560円)と、NV200バネットプレミアムGX-3R(7人乗り/233万1,720円)を比べよう。

価格はe-NV200GがNV200バネットプレミアムGX-3Rよりも245万4,840円高い。ただし電気自動車のe-NV200Gには経済産業省による補助金が交付され、その金額は2014年度の実績で85万円だ。この金額を価格差から差し引くと、負担額の違いは160万4840円に縮まる。

さらにe-NV200Gには、NV200バネットが備えていないEV専用カーナビ、リヤクーラー、100V/1500Wコンセント、アルミホイールなどが標準装備。この価格換算額は、総額で40万円くらいに達する。

このほかe-NV200Gはエコカー減税が免税だから、税額の違いも5万円程度は加味する必要がある。となれば、e-NV200GとNV200バネットプレミアムGX-3Rの最終的な実質差額は約115万円と考えれば良い。

この金額を走行コストの差額で取り戻せるか否かが、損得勘定を左右する。計算式として、実用燃費(電費)はJC08モードの85%とする。電気代は1kWh当たり19円。レギュラーガソリン代は1L当たり150円と考える。

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上記をベースにすると、e-NV200Gが1km走るのに必要な電気代は2.9円。NV200バネットプレミアムGX-3Rは13.8円になる。1km当たり10.9円の差額だ。そして最終的な実質差額である約115万円を走行コストで取り戻せるのは、10万600kmを走った頃になる

金銭的にトクをするには相当な距離を走らねばならないが、ビジネスも含めてさまざまな用途に使うのであれば、1年間に1.5万km、7年間で10万kmを走るユーザーは少なくないだろう。

クルマ好きの見方をすれば、使っている間に、上質で快適な運転感覚を味わえる魅力も大きい。

また、倉庫の中を走ることが多い場合は、排出ガスを出さないことも大きなメリットになる。100V/1500Wの電力供給機能が備わるのもe-NV200Gならではだ。

ミニバンタイプの実用性に電気自動車のテクノロジーが加わると、リーフやNV200バネットとは違う、新しい魅力が生まれてくる。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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