日産”オーテック”車オーナーが年にいちどの里帰り|AOG湘南里帰りミーティング2017、雨にも負けず!今年も盛況に開催(2/3)

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オーテックもうひとつの顔、”LV”(ライフケアビークル:福祉車両)もじっくり見学

最近ではユーザーの声もあり、展示車のスペースの中でも今まで以上に多くの”LV”(ライフケアビークル:福祉車両)が展示されていた。日ごろあまり見る機会はないから、実際に見てみたい人も多いだろう。その上に、オーテックジャパンが生み出すスペシャリティカーづくりの拘りとはまったく別種の”思いやり”であふれているところが素晴らしい。

毎回AOG湘南里帰りミーティングにゲストで登場しているスーパーGT「MOTUL AUTECH GT-R」のドライバーである松田次生選手、ロニー・クインタレッリ選手が今回も登場し、展示されていた「セレナ・チェアキャブ・スロープ仕様」に実際に触れてその芸の細かさ、つくりの良さに強い興味を示していた。

■関連記事:日産 LV(ライフケアビークル)のふるさとで福祉車両を体感!~オーテックジャパン 工場見学ツアー~

オーテックこだわりのワンオフ記念試作車やレアな限定車に同乗試乗も

また、非常に細長い形の敷地の大磯ロングビーチ駐車場の一番奥の部分を利用して「同乗試乗体験」も行われた。事前に申し込みを受け付け、抽選で選ばれた人だけが参加できるものではあったが、ノートe-POWERモードプレミアをはじめ、同時に社内有志で技術伝承と様々なクルマ作りにおける示唆を形にすべく活動しているサークル「ワクワクモータース」で完成させたA10、A25、ボレロRや、それらがあったからこそ誕生した前述のマーチボレロA30も同乗試乗に供された。

そんなクルマに実際に触れてもらい、クルマ作りで何を大事にしているかを感じ、直接聞けば否応なしにファンにもなろうというもの。

「クルマを盛り上げる!」とはしばしば耳にするフレーズだ。けれども日ごろクルマを作っている人、しかも自分が乗っている愛車を作ったその人がステアリングを握り「なかなか現実的ではないが、こういうクルマを造りたいですね」とか、視線を決して合わせずに物思いにふけるように語るのを聞いたら、それこそクルマへの興味、愛情はぐっと濃いものになっていくに違いない。

30台しかないマーチボレロA30だって、惜しくも抽選に漏れて購入できずという人も少なくなかったはず。しかし、こうして同乗体験でも乗れば何かを想うのが人間である。一人でも多くの経験者が増え、その一人ひとりの経験値が上がる。今年からスタートしたこのプログラムはかなり好評だった。

クルマ離れを食い止めることが本当に必要だとすれば、それは「机上論を並べ立てクルマをセールスすること」ではなく「きわめて現実的で説得力のあるクルマを作りながら、その先にこういう夢を持っていることを示すこと」なのではないか。AOG湘南里帰りミーティング2017を訪れてそう感じた。

■関連記事:

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松田次生選手とロニー・クインタレッリ選手、片桐オーテックジャパン社長によるトークショーで2017を振り返る

2018シーズンにつながる結果を残せたシーズンだった(片桐社長)

先ごろ閉幕したスーパーGTの2017年シーズン。トークショーでは松田次生選手とロニー・クインタレッリ選手、オーテックジャパンの片桐社長らが2017シーズンを振り返った。

2016シーズンの最終戦から、つらい戦いを強いられていた23号車だったが、片桐社長は「かなり厳しい選択を強いられる場面や、耐えなければならない状況も少なくなかった。しかしそんな中でもどうにか乗り越えることができ、2017シーズンは最終戦茂木でのレースを制することができ、来期につながる結果が残せたのではないか」とドライバーの二人をねぎらった。

松田選手は「シーズン序盤はレクサスにだいぶ差をつけられどうなることかと思ったけれど、スタッフの皆さんのおかげでなんとかシーズンを走りきることができました」と今シーズンの戦いを振り返った。

また、ロニー選手は「僕たちが勝てたら今日も晴れたのかも。来年はチャンピオンになって、いい天気のもとで里帰りミーティングができるといいと思う」と抱負を述べると、会場は湧き上がっていた。

>>[次ページ]参加者たちが語る”AOG湘南里帰りミーティング2017”の楽しさ、そしてオーテック車の魅力

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中込 健太郎
筆者中込 健太郎

自動車ライター。1977年生まれ。神奈川県出身。武蔵工業大学(現東京都市大学)工学部電気電子工学科・水素エネルギー研究センターを卒業。自動車産業向け産業機械メーカーを経て、大手自動車買取販売会社で店舗業務からWEB広告、集客、マーケティングなどに携わる。現場経験に基づくクルマ選びや中古車業界の事情に明るいことから、ユーザーはもとより、自動車販売の現場からの信頼も厚い。幼少期からクルマをはじめとした乗り物好きが高じ、車種を紹介するコンテンツなども手掛ける一方、「そのクルマで何をするか」をモットーに全国をクルマで旅行し、食べ歩き、温泉巡り、車中泊といったカーライフに関する執筆も多数手がける。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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