日産 ジューク NISMO RS 試乗レポート/嶋田智之(1/4)
- 筆者: 嶋田 智之
- カメラマン:和田清志
嶋田智之、不意に歓喜の声をあげる
まいっちゃったなぁ……と、意味もなく焦ったような気持ちになったのが正直なところだ。なぜか。それはおそらく僕に、ちょっとばかり侮っていたようなところがあったからなのかも知れない。
いや、技術的なレベルだけを考えるなら、本気になればかなりのモノが作れることは簡単に予想がつく。何しろ日産のモータースポーツ活動を担い、2014年のスーパーGTシリーズでチームとドライバーのダブルタイトルを奪還したNISMO(ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル)と、長年に渡りスポーツモデルを作り続けてきた自動車メーカー日産自動車との共同作業なのだから。
けれど、GT-Rのように威信のかかったクルマならともかく、ベースになっているのは、カテゴライズするならSUVである。それなりにはスポーティなところのあるクルマだったとはいえ、おそらく“ほどほど”のレベルに抑えてるんじゃないかな……と、そんなふうに考えていたところがあったかも知れない。
なのに、「おおおおお!」と、あまりのことにコーナー3つめぐらいで歓声を上げてたくらいだ。ジュークNISMO RSの走りっぷりは、それはもうちょっとした驚きのレベルだったのである。
[何がそんなに「おおおおお!」なのか!?・・・次ページへ続く]
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