日産 エクストレイル クリーンディーゼル 6AT 新型車解説
- 筆者:
- カメラマン:日産自動車株式会社
エクストレイル クリーンディーゼル車に待望のATが登場
トルク、燃費ともにガソリン車よりも優れているディーゼル車。欧州諸国ではガソリン車よりもディーゼル車の販売比率は同等もしくは高い。走りにこだわる欧州人はやはりディーゼルの方を好んでいるのだ。
しかし、日本ではディーゼルといえば「汚い、うるさい、振動がすごい」という昔からのイメージを払拭できず、さらには石原慎太郎東京都知事のアノ試験管パフォーマンスによってディーゼルのイメージそのものが最悪となってしまっていた。
そんな中、世界でも米国(Tier2Bin5)と並んで厳しい基準といわれる日本のポスト新長期規制(平成21年規制)もクリアしたクリーンディーゼル乗用車「エクストレイル20GT」が2007年に登場。
だが、この20GTには導入当初、MTモデルしか設定されず、ATモデルが主流の日本では早くATモデルを出してとの声が当初から多かった。
そして、ついにクリーンディーゼル 20GTに待望の6ATモデルが追加設定されたのだ。
今回のATモデル追加にあたっては、エクストレイルのマイナーチェンジにあわせて行なわれたことで、エクステリアも一新されて登場した。
20GTに搭載される2リッターの直列4気筒ディーゼルターボエンジンは、ガソリンの3.5リッターV型6気筒エンジン並みの高トルクを低回転から発生、さらに同出力を発揮するガソリンエンジンQR25DE+CVTに対しても、6AT車で+22%の燃費向上を実現する。
トルクフルな余裕の走りに加え、低燃費で燃料代も安いため、ランニングコストが安いのが、このクリーンディーゼル 6ATの大きな特長だ。MTモデルしか設定のなかったこれまでも月販500台と好評を博していたモデルだけあり、今後の販売台数も期待されるところだろう。
このエクストレイルクリーンディーゼル「20GT」については、エコカー減税により自動車取得税と自動車重量税が全額免除される。さらに「20GT」は、次世代自動車として「クリーンディーゼル自動車導入費補助金(最大21万円)」の対象となる。ちなみに同補助金についてはエコカー購入補助金が終了する予定の2010年9月末以降も引き続き受給することができるのだ。
価格は税込で今回追加となった6AT車が3,139,500円、6MT車が3,087,000円。
今までのディーゼルとは全く違う、静粛性も兼ね備えるエクストレイルクリーンディーデルAT。ATが追加となった今、ぜひ体感してみてはいかがだろうか。
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