峰尾恭輔選手/今井優杏の「あなたの愛車教えてください!」(1/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:今井優杏
―ムラーノを選んだきっかけを教えて下さい。
一緒にサーキットに向かうことが多かった某ドライバーがムラーノに乗ってて、そのときから『このクルマ、大きくてパワーもあってラクだしいいな』と思ってたんです。サーキットから帰ってくるときって疲れてるじゃないですか。レースの後はリラックスしながら帰りたいなぁ、という大人の考え方が芽生えて(笑)。
―昔と違って?(笑)
そう、昔は速くてスポーティーなクルマでとにかく急いで帰ってくる、みたいな感じだったんですけど(笑)。それでムラーノを選んだんです。
―じゃあ実際に試乗というか、実物を見て決められたんですね?ちなみにその某ドライバーって誰ですか?
藤井誠暢選手です。
―ああ、あのピッカピカのムラーノ!実際に所有しての感想はいかがでしょうか。
満足してますよ! 最初はフルノーマルで買ったんですけど、正直最初は『アレ?こんなだっけ?』って感じだったんです。
というのも、藤井選手が乗っていたのはNISMOのチューニングが入ってたモノだったんですよ。
だからすごく操舵がしやすく好印象だったんですが、ノーマルの場合は当然、NISMOチューンの入ったクルマよりもアシが柔らかかったり、“車重をすごく感じるクルマ”だったんです。
―それは具体的にはどんな挙動でしょうか?
前後のピッチングレートもそうですが、ロールスピードも速い。
タイヤも最初はノーマルタイヤで細かったし。だからタイヤを20インチにインチアップしたんですよ。そうしたら今度は車高が気になって車高を落としました。
―これは車高調ですか?
いや、車高調はダンパーとスプリングだけです。
ムラーノ用の車高調は1~2社しか出してないんですよ。僕もサポートしてもらってるエンドレスでも出していたんですが、リアのストロークが全然取れなくて、すぐにやめてしまったみたいなんです。
だから3センチくらいのローダウンならダンパーとスプリングだけで充分ですよ。それ以上下げるとまたクルマ自体のイメージも変わって来ますからね。僕ももうオトナなんで、3センチにしときました(笑)。
―では乗り味に関して、SUVなど背の高いクルマの挙動に悩んでいる人は、車高を落とせば解決しますか?
いや、ダメですね。アシにもよるんですが、車高を落としたらカッコよくなってステアリングレスポンスが良くなる、というイイところもありますが、絶対的にストローク量が減るので、段差を越える際には衝撃が増えます。カタい乗り味が嫌いな人には一律にはお勧めできません。
―では峰尾選手は多少の乗り心地の低下よりもインフォメーションやクイックさを強めに感じられるほうを選んだ、ということですね。
そうですね。あとは見た目でしょうか。
アメリカに行ったときにムラーノをかなり見かけたんですよ。背が高くて金髪の白人さんが乗ってるとこれがまたカッコよく見えるんですよね(笑)。正直日本で見ていたときはそんなに感じなかったカッコよさを発見したというか、洗脳されたというか。
―ムラーノのフロントマスク自体が、少しアメ車ライクですもんね!
周囲には『なんでニッサンの契約ドライバーでもないのにムラーノに乗ってるの?』と聞かれることが多いんですが、『いや、かっこいいからだよ』と答えてます。
―じゃあレーシングドライバーでありながらガチで選んだのがムラーノだったんだ!
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