三菱 新型ミラージュ vs 日産 マーチ どっちが買い!?徹底比較(3/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:島村栄二
装備・価格比較/三菱 新型ミラージュ vs 日産 マーチ
装備については、ミラージュが「e-Assist」として、赤外線レーザー方式の緊急自動ブレーキを標準装備している。
「e-Assist」は時速30km以下で走行中に衝突の危険を検知すると、ブザーで警告しながらブレーキが作動。また、停車中に4m以内の壁などに向かってアクセルペダルを深く踏み込んだ際、誤操作と判断してエンジン出力を絞る機能も備えられている。
対するマーチには、緊急自動ブレーキを作動できる安全装備はまだ用意されていない。
価格はミラージュGが、e-Assist、ディスチャージヘッドランプ、オートライト、キーレスオペレーション、アルミホイールなどを装着して「148万5,000円」。
マーチGは、インテリジェントキー、オートライトなどを備えて「155万7,360円」。装備と価格のバランスを見てみると、ミラージュが割安に抑えられている。
総合評価/三菱 新型ミラージュ vs 日産 マーチ
ミラージュは2015年12月にマイナーチェンジを行ったこともあり、ライバル車の動向を見据えて安全装備を充実させ、価格は割安に抑えた。
1リッターエンジンを廃止して1.2リッターのみとしたのも、総合的な商品力を高めるためだ。
その点でマーチは、同じ日産のノートと違って緊急自動ブレーキが付かず、積極的な改良を受けていない。とはいえマーチはボディがコンパクトで視界に優れ、運転のしやすいコンパクトカーだ。
現状で買い得度を比べると、マイナーチェンジで商品力を大幅に強化したミラージュが勝る。だが、マーチもノートとは違う使いやすさを備えた素性の良いクルマなので、埋もれさせるのは惜しい。
安全装備の充実、走行安定性の向上などのテコ入れを行って欲しいと願う。
この記事にコメントする