日産 新型マーチ グレード比較(2/3)
- 筆者: 松下 宏
日産 新型マーチ 12X/間違いなく売れ筋となるグレード
新型マーチにおいて、間違いなく売れ筋グレードになるのが「12X」だ。
12Xの価格は122万9,550円で、前述の12Sに比べると22万円ほど高くなる。12Xにはアイドリングストップ機構が付くのでこの分が5万~6万円、インテリジェントキー+プッシュエンジンスターターが5万円(程度)、UVカットガラスが2万円、ドアミラーの格納機構分が1万円、などと足していっても、価格差の22万円が埋まらない。
これは、12Xにやや高めの価格が設定されたというよりも、12Sに無理をして100万円を切った価格が設定された、と考えるべきなのかも知れない。12Xには、ほかにメッキグリルやカラードドアハンドル、運転席バニティミラー、アシストグリップなども装備される。
電動パワーステアリングや集中ドアロック、パワーウィンドウ、チルトステアリングなどは全車標準なので、12Xを選ぶことで、普通に満足して乗れるクルマになるだろう。
日産 新型マーチ 12G/装備は充実しているが価格がやや高め
マーチの最上級グレードとなるのが「12G」。12Gは、12Xに比べさらに充実した装備が用意されている。
ただし価格は146万8,950円と、とても1.2リッターエンジンを積んだコンパクトカーとは思えないくらいの価格となる。
12Xから追加される装備は、リヤドアとバックドアのUVカット機能付きプライバシーガラス、オートライト、メーター内ディスプレイ、タコメーター、リヤ分割可倒式シート(他のグレードは一体可倒式)、フルオートエアコン、運転席アームレスト、助手席シートバックポケット、そしてSRSカーテンエアバッグも標準となる。
このクラスでは、ヴィッツがSRSサイド&カーテンエアバッグを全車標準にしているから、マーチのSRSカーテンエアバッグの標準装備は特別驚く話でもないのだが、エントリーレベルのコンパクトカーでは珍しい例で、頑張っていると評価していいだろう。
12Gは、12Xに対して24万円ほど高い設定だが、その価格差分の違いが上記の装備にあるかというと微妙だ。装備の違いの割には、価格がやや高めという印象がある。
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