日産 マーチ 試乗レポート/吉田由美(3/3)
- 筆者: 吉田 由美
- カメラマン:柳田由人/島村栄二
エコドライブに遊びゴコロも加わったインジケーター
そして、駐車が苦手な方に耳寄り情報。
バックで駐車するとき、タイヤがどちらの方向を向いているかが一目でわかるインジケーターが、スピードメーターの真ん中についています(オプション)。
私が以前、安全運転講習のインストラクターをしていたとき、駐車が苦手な人のほとんどが「タイヤの向きが分からない」という意見が多く、そんな人にピッタリでしょう。回転半径が4.5mと、小回りが利くのも駐車しやすい理由の一つです。
また、メーター中央のインジケーターは、エコドライブに欠かせない瞬間燃費や平均燃費計もありますが、エンジンをかけたときにいろいろな記念日を教えるメッセージも出てくるなど、遊びゴコロとエコドライブの共有スペースとなっています。
街中ではとても乗りやすい1.2リッターエンジン
そして今、誰もが気になる燃費。
1.2リッターの新型3気筒エンジンが搭載され、エクストロニックCVTとアイドリングストップ機能が標準装備の「12X」と「12G」ではクラストップの26km/L(10-15モード)。 1.2リッターながら、思った以上に低速からしっかり加速するので、街乗りでは乗りやすいです。
しかし、高速道路での合流など、ちょっと強めの加速となると物足りなさを感じてしまうのは否めません。エンジン音が急に大きくなるのも、若干気になるところです。
アイドルストップ機能は、クルマが停止後1秒でさりげなく効き、スタート時にもさりげなく始動するので全く違和感なく付き合うことができます。
マッチのデビュー30周年の節目の年に合わせたかのような4代目マーチのデビュー。
昔好きだった男子(女子)が、年月が経っても素敵であったことが嬉しいのと同じように、マッチもマーチも従来の魅力に落ち着きとインテリジェンスが加わって、年を重ねるイイ関係。
どちらも‘今’のほうがず~っと魅力的です。
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