日本版コンシューマレポート-日産 マーチ ユーザー試乗レビュー-(3/6)
- 筆者: 桃田 健史
マーチのユーザー評価・レビュー/インテリア
毎日気軽に使うコンパクトカー。さらに、タイ生産。
となれば、ユーザーはインテリアの品質が気になるところであり、その「ユーザー評価」について、日産側も気になるところだろう。
ということで、年代別インテリア各項目の全評価をご覧頂こう。
次に、筆者が「マーチ」を試乗した際の、インテリアに対する率直な意見を述べたい。
以下は「マーチ」試乗当日、日産のエンジニア担当者にも直接伝えたことだ。
・試乗中の、インテリア全体における質感イメージは「ほど良い」。揚げ足とりをして「チープ」とか「ちゃち」などと言うイメージではない。2010年現在の世界各国の、このクラスのインテリアとしては標準領域内にあるイメージ。
・リアハッチのリアゲートダンパーが硬過ぎる。開閉時に途中で止まってしまった。
・右後方ドアが閉まる際、ガラス内側がボディ側と接触し、ガラス全体が揺れる。左後方ドアでは、そういった現象はない。窓内側のゴム部分の調整が必要。
・電動ドアロックの作動音が「カツンッ」とボディ全体に響く。作動力の調整を希望。
・助手席前にある、グローブボックスの合わせ(つなぎ目)の精度が、さらに上がることを希望。開閉時に弾力性をつけた設計だが、閉まった状態でもやや隙間が大きい印象がある。
「全数タイ生産」という大決断が生んだ「マーチ」。より良い品質に向けて、まだ「伸びシロ」があると思う。
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