リーフで「東京1週間」/森口将之(4/4)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:森口将之
航続距離の短さについては慣れの問題か
さらに、渋谷の東急ハンズから横浜の元町商店街まで、普段は自転車や電車で向かう場所にもリーフで行った。
総走行距離は273kmだから、1週間の数字としては平均的だろう。当然ながら、試乗会では気づかなかったことをいろいろ発見した。
走行はDレンジではなく、ECOレンジで行った。
ECOレンジでも元気に加速するし、回生ブレーキを積極的に使うからだ。なのにリーフは、最初のシフトではDレンジに入り、ECOレンジはもう一度レバーを動かす必要がある。
これは逆にすべきだし、パドルなどで回生ブレーキ量を選べるようにすればさらにいいと思う。
20km/h以下で出るUFOの飛行音のような「車両接近通報装置」に、誰も気づいてくれなかったのも不満だ。国土交通省のガイドラインでは、チャイムやペルなどを禁止しているが、自転車のベルのように必要なときだけ鳴らすほうが100万倍効果がある。
現状のガイドラインでは事故が減らず、結局作り直しになるだろう。
そして、EVと聞いて誰もが気になる航続距離の短さについては、慣れが解決した。翌日の移動が少ないと分かっているときは、フル充電しなくても平気になったのだ。
一般充電用コードに巻き取り装置などがなく、使用後にいちいち自分で巻いてケースに入れなければならないのが不便だったためもあるが、いずれにしても毎日充電する必要はなかった。
最大の問題は、車両よりもインフラにある。
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