日産 リーフ 試乗レポート(3/4)
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- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
不満な点を挙げるとすれば、リアシートの床と座面の間隔が乏しいこと。
バッテリーを床下に積んだ結果、床が少し高まってリアシートに座ると膝が持ち上がる。荷室も広くはない。サイドウィンドウの下端を後ろに向けて持ち上げたから、斜め後方の視界も損なっている。
もっとも、これらは些細な話。本格量販車となる電気自動車を、快適に仕上げたことに注目したい。
航続距離は満充電された状態で、JC08モード値が200kmだ。
しかし、安心して走れるのは120km前後まで。急速充電器では、基本的にバッテリー容量の80%しか充電できず、ヒーターを使えば電力消費が35~50%も上乗せされる。電気自動車ならではの注意点が多い。
短い航続距離を重大な欠点とする見方もあるが、電気自動車の考え方では、120km程度を走れれば問題はない。というより「長い距離を走れない」という批判が誤りだ。
その理由は、クルマによる長距離移動が、リーフの世界観となるエコに反するから。
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