日産 フーガハイブリッド 新車発表会速報
- 筆者:
- カメラマン:オートックワン編集部
高いのか!?安いのか!?フーガハイブリッド、リッター19㎞で、577万5千円から。
日産がついにハイブリッド車を世に送り出してきた。
それは昨年11月にフルモデルチェンジを遂げたフーガに、新設定の3.5リッターエンジンを(V6 3.5L:225kW/350N・m)載せ、そこへ50kW/270N・mの高性能モーターをドッキングさせたものだ。
日産独自の1モーター2クラッチ方式のパラレルハイブリッドシステム「インテリジェントデュアルクラッチコントロール」も搭載し、7速マニュアルモード付ATとの相乗効果により、リッター19.0㎞というコンパクトカー並の低燃費数値を叩き出す。
19.0㎞/L。この数値はあくまでカタログ値ではあるものの、車重1900kg近くある車体をストレスなく、しかもパワフルにアシストして、ダイレクトな走りが楽しめるのであれば、これはまさに、レクサスLSやGSを凌ぐ画期的な高級ハイブリッドカーといっても過言ではない。
実はこうした、ガソリン車と変わらないダイレクト感を与える走りを実現できたのは、 先に記したインテリジェントデュアルクラッチコントロールの影響が大きい。
そもそもこのインテリジェントデュアルクラッチコントロールとは、 駆動と発電を1つのモーターで行い、エンジンとモーターをトルクコンバーターを介さずにトランスミッションに直接接続するというもの。
これにより、積極的かつ、静かなモーター走行(EV走行)が可能になったと同時に、搭載されているリチウムイオンバッテリーが素早い充放電を行う為、 高速で精密なモーター制御によるクラッチ操作も堪能できるとしている。
フーガハイブリッドの開発を指揮した同社商品企画室チーフプロダクトスペシャリストの大沢氏は、「フーガハイブリッドは“本当のハイブリッド、本当のラグジュアリーカー”を目指して造りあげた」と、自信満々の表情で述べ、同時に、ラグジュアリーセダンとしてゴルフバッグがトランクにきちんと4個積めるよう、バッテリーをトランク下に納めた点などもしっかりと付け加えた。
スタート時からシルキーでパワフルな加速を披露し、登坂道ではモーターアシスト、そして高速道路ではモーター走行も可能とした、まさに高級タイプのハイブリッドカーでは№1であると豪語する大沢氏。他社の有能なハイブリッドシステムにも決して劣らない技術であることを熱烈にアピールした。
会見で志賀俊之COO(日産自動車最高執行責任者)は、「マーチ、エクストレイルと続く、第3弾の「ピュアドライブ」として投入したフーガハイブリッドは、今後日産がさらに環境技術の開発を加速させ、同時にEVを追求して推し進めることを強く表すものである。しかしこればかりに囚われていくのではなく、あくまでハイブリッド技術というものは内燃機関の進化というものが根底の目標にあってこその新技術である」と語り、お客様が走って楽しいと感じていただけるクルマを造ることは、我々自動車メーカーとして最大の責務であるとの考えを示した。
また、急激な高まりを見せる円高問題にも触れ、「すでに心配などという次元を通り越して、私自身、強烈な危機感を抱いている。円高問題、そして自車の生産体制と、同時にバランス良く対応していかなければなられない」と、懸念を表した。
フーガハイブリッドは来月11/2(火)より全国一斉に発売される。価格は5,775,000円から(VIPは6,300,000円)。
新たな高級ハイブリッドとは一体どういったものなのか、11月中旬にはオートックワンでフーガハイブリッド試乗レポートをお伝えするのでこちらも是非ご期待いただきたい。
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