日産 マーチ 新車発表会速報
- 筆者:
- カメラマン:島村栄二
ハイブリッドカーに迫る燃費を持った「新型マーチ」が登場!
日産は、グローバルコンパクトカーである「マーチ」をフルモデルチェンジし、4代目となる新型マーチを本日から発売開始すると発表した。
初代マーチは1982年に登場し、これまでの28年間において世界累計で565万台を販売しているという、日産の基幹車種。
新型マーチの外観は可愛らしいデザインを一新し、よりグローバルな視点に合わせた外観とされているのが特徴だ。
また、新型マーチのキャッチフレーズが「エコマーチ」と称されているように、新開発の3気筒1.2リッターエンジンや新世代CVTを搭載することで「エコカー減税 75%減税」に適合しているほか、新たに「アイドリングストップ」を採用することで、「26.0km/L」という低燃費を実現しているのが最大の特徴。
26.0km/Lという燃費は、1~1.5リッターエンジンを搭載した車種(ハイブリッドカーを除く)ではクラストップを誇り、ハイブリッドカーである「インサイト」の30.0km/Lの燃費にも近づく値だ。
アイドリングストップについては、ステアリングの切り始めやペダルから完全に足が離れる前にエンジンを再始動する。また、ブレーキを踏む力が多少変わってもブレーキを掛けている時にはエンジンを再始動しないなど、自然な使い勝手を考慮している点が、マーチの優しさを感じるところ。
そして、新型マーチで最も気になるのは品質面だろう。各社で報じられている通り、日本で販売される新型マーチは全てタイの工場で生産され、輸入される。しかし、日産では現地の最終検査ラインを増やすほか、日本でもチェックを行うことで品質面での万全な体制を敷くとしている。
志賀COOも、同発表会において「品質においては、日本で作るのと同じだけのクオリティを確保している。逆に装備など同クラスにはないものを標準とし、価格を据え置いた上で、良いものを安く提供することに重点を置いた」とコメントしている。
価格は、アイドリングストップ無しの最安グレード(12S)が99万9,600円と100万円を切る価格に設定された。また、アイドリングストップ有りのグレードでは122万9,550円(12X)からとなっている。
志賀COOの会見コメントのように、新型マーチが日本においてどれだけ受け入れられるのかどうかが今後の見所となるだろう。
さらに今回、横滑り装置の設定がないマーチだが、2012年中には日産車全車に標準装備する方向で動いているとのコメントを発表。
安全面をより強化していく日産に、今後も期待だ!
この記事にコメントする