【日本にない日本車】 「日本にない日産車」が増える理由とは ~NISSAN360レポート~/桃田健史(2/4)
- 筆者: 桃田 健史
- カメラマン:桃田健史/日産自動車
自動車産業は超優良の成長産業
ところが、視点を世界に向けると話はまったく違う。世界のあちこちで、クルマが売れている。そう、自動車産業は超優良の成長産業なのだ。
その理由は単純明快。世界の人口が増えているからだ。
世界人口の統計を行っている国連人口基金によると、いまから209年前、1804年は10億人だった。その123年後、1927年に20億人へ。その32年後、1959年に30億人。そこから先は、13~15年ほどで10億人ずつ増加。あっと言う間に70億人を突破した。
増加の理由は、医療医学の発達、住環境の整備などが進み、死産の減り、長寿になったからだ。その影響は先進国よりも、新興国や経済発展途上国で大きい。このペースでいくと、2060年前後に世界人口は100億人を超える。
こうして人口が増え続ければ当然、自動車の販売数も増える。日本がかつて経験したように、経済発展途上国ではこれから”モータリゼーション”が始まる。クルマは豊かな生活のシンボル。皆、給料が上がれば、クルマを買いたくなるのだ。
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