【日本にない日本車】 「日本にない日産車」が増える理由とは ~NISSAN360レポート~/桃田健史(2/4)

  • 筆者: 桃田 健史
  • カメラマン:桃田健史/日産自動車
【日本にない日本車】 「日本にない日産車」が増える理由とは ~NISSAN360レポート~/桃田健史
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「自動車産業は成熟期から衰退期へ」は大きな誤解

【日産360】中国の八十后(バーリンホー)向けのコンセプトモデル、「フレンドミー」

「アベノミクスは好調でも、実際の生活は大して良くなっていない。新車を買うなんて、当分先だ」。

日本では、こんな声が聞こえてくる。

また自動車メーカーやディーラーは、「スマホ代が優先の若者。これからもクルマ離れが続く」と言う。

日本はかつてのようにクルマがジャンジャン売れる市場ではない。1990年代始め、日本の全需(自動車の全体需要)は800万台レベルだった。それが近年、500万台近辺で低空飛行を続けている。高度成長期の急成長を目の当たりにしてきた世代からは、自動車産業は成熟期から衰退期に入った、と思われている。

自動車産業は超優良の成長産業

【日産360】ダットサン「GO」

ところが、視点を世界に向けると話はまったく違う。世界のあちこちで、クルマが売れている。そう、自動車産業は超優良の成長産業なのだ。

その理由は単純明快。世界の人口が増えているからだ。

世界人口の統計を行っている国連人口基金によると、いまから209年前、1804年は10億人だった。その123年後、1927年に20億人へ。その32年後、1959年に30億人。そこから先は、13~15年ほどで10億人ずつ増加。あっと言う間に70億人を突破した。

増加の理由は、医療医学の発達、住環境の整備などが進み、死産の減り、長寿になったからだ。その影響は先進国よりも、新興国や経済発展途上国で大きい。このペースでいくと、2060年前後に世界人口は100億人を超える。

こうして人口が増え続ければ当然、自動車の販売数も増える。日本がかつて経験したように、経済発展途上国ではこれから”モータリゼーション”が始まる。クルマは豊かな生活のシンボル。皆、給料が上がれば、クルマを買いたくなるのだ。

世界の自動車産業の目は新興国と経済発展途上国へ向けられる

【日産360】中国・東風汽車と共同開発車「啓辰(ベヌーシア) D50」

OICA(世界自動車工業会)によると、2012年の世界自動車生産総数は前年比5.1%増の8410万台。また2013年上半期では、前年同期比1.8%増の4365万台。このうち、中国や東南アジアのアジア圏での伸びが、欧・米・日と比べて大きい。

世界自動車産業は今後も、新興国と経済発展途上国を中心としてドンドン拡大していくことが確実なのだ。

こうした社会背景を基に、自動車メーカー各社は中長期的な商品戦略を練っている。その結果、日系メーカーが「日本にない日本車」を作るのだ。

[次ページへ続く]

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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