日産 新型フーガ（2015年ビッグマイナーチェンジモデル）試乗レポート／国沢光宏(3/3)
- 筆者： 国沢 光宏
- カメラマン：茂呂幸正
大半の追突事故を防止可能に
レクサス GSと比べた時の圧倒的な優位点は万全な安全装備である。なにしろ自動ブレーキの停止可能速度（ウエットなど悪条件下を除く目安）を見ると、世界最高の60km/h。先日行われたJNCAPの自動ブレーキテストの成績を見ると、レクサス GSと同じシステムを使うレクサス ISは20km/hまでしか停止出来なかった。
一方、フーガと同じシステムのスカイラインは50km/hでも余裕で停止（60km/hはテストの対象以上の速度のため実施していない）。メルセデス・ベンツやスバルですら自動ブレーキの停止可能速度の公表値は50km/h。60km/hから自動停止してくれれば、大半の追突事故を防止出来る可能性が出てくると思います。
絶対的な動力性能はシステム出力（エンジン＋モーターの合計）が364馬力もあるため、アクセル開ければ好きなだけの加速感を得られる。普通のガソリン車だと5リッター級のパワーだと思えばよかろう。それでいて渋滞する街中で10～12km/h。流れの良い道を走れば14～16km/h走るのだから嬉しい。
[テキスト：国沢光宏／フォト：茂呂幸正]
日産 新型フーガ HYBRID（2015年ビッグマイナーチェンジモデル）
全長x全幅x全高：4980x1845x1500mm／ホイールベース：2900mm／駆動方式：後輪駆動(2WD)／車両重量：1850kg／エンジン種類：V型6気筒 DOHC／総排気量：3498cc／エンジン最高出力：306ps(225kW)/6800rpm／エンジン最大トルク：35.7kg-m(350N･m)/5000rpm／モーター種類：交流同期電動機／モーター最高出力：68ps(50kW)／モーター最大トルク：29.6kg-m(290N･m)／トランスミッション：マニュアルモード付電子制御7速ハイブリッドトランスミッション／燃料消費率：18.0km/L[JC08モード燃費]／メーカー希望小売価格：6,205,680円[消費税込み]
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1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない（本人談）Ｗｅｂサイトを運営中。記事一覧を見る
自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。
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