日産 フーガ 新型車解説
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:菊池一弥
日産のフラッグシップセダン「フーガ」がフルモデルチェンジ!
初代日産フーガは、広い室内空間、作りこまれたインテリア、そして優れた走行性能と、世界基準の魅力をもったセダンだ。その日産フーガがこの度フルモデルチェンジ。
世界基準のセダンとして更なる研鑽を積み重ね、日産のフラッグシップに位置付けられる魅力的なクルマが創り出された。
躍動感に満ちたFR車らしいデザイン
エクステリアのプロポーションは、先代である初代フーガと比べ、全幅を40mm拡大、全高で10mm下げて安定感を強調しつつ、ロングフードでオーバーハングは短く、フロントピラーを50mm後退させてさらにロングノーズ化させた。
これにより、遠くから見てもキャビンが後ろに位置したFR車らしい存在感があり、普遍的で美しいプロポーションが印象的だ。そのプロポーションに力強く勢いのあるキャラクターラインや歌舞伎の隈取(くまどり)をモチーフにしたヘッドランプ。
リアにはU字に光る形状のLEDコンビランプと、最新のシミュレーション技術で作り上げたスポイラー一体型トランクにより機能美も兼ね備える。見る角度によって表情をかえる面表現がグラマラスで、見れば見るほど引き付けられる艶のあるエクステリアだ。
心地よく仕立てられたインテリア
新型フーガは初代と同じクラス最大の室内空間と、高級車としての華やかさや心地良さはもちろん、それらがドライバーのニーズと感覚にぴったりと一致するインテリアを目指して開発された。
華やかさでは、スイッチを全て新しく作り直して操作性の優れるものにした。インテリアの質感はメッキと木目を多用したエレガントなドアトリムに、新デザインの高級感を与えるセンタークラスター、視認性に優れた白色照明の大径メーターを装備。
また、日産高級車専用部品であるアナログ時計、スイッチ類も新たにデザインされた。さらに、より上質なインテリアを求めるならばプレミアムインテリアが用意されている。
とても柔らかいブラウンのセアミリン本皮、銀粉をコーディングすることにより華やかさを際立たせた本木目、スエードのようなルーフや高級本皮のステアリング、シフトノブなどさら上質な装備となっている。
また、室内環境の心地よさにもこだわっている。例えばエアコンは森の空気のような心地のフォレストエアコンを導入。車外の臭いを検知して内外気を自動で切換を行い、臭いをシャットアウトしクリーンな空気とアロマ、自然のそよ風のようなゆらぎ風により搭乗者がリフレッシュできるような今までにないエアコンだ。
さらに、オーディオでは初代フーガを更に進化させてサラウンドシステムを採用した。
一体感のある爽快な走り
新型フーガに搭載されるエンジンは、3.7リッターと2.5リッターのV6エンジンでいずれも7速ATが組み合わされる。それぞれの特徴としては、3.7リッターエンジンの搭載車は333馬力の高出力でレスポンスがよくクリーンな排気ガスと低燃費を実現。
2.5リッターエンジンの搭載車は、軽快な気持ちよさとともにエコカー減税にも適合する燃費のよさを達成。念のため補足すると、2.5リッター車は「平成22年度燃費基準+15%」またはオプション装着により車両重量が1,771kgの場合は「平成22年度燃費基準+25%」達成の見込み。
また、日産初の先進技術として車両統合システムのドライブセレクターに関しては、通常モードに対してSPORTモードとECOモードがあり、エンジン特性、トランスミッション特性、4輪アクティブステア特性などを変化させる。これは、燃費を向上させる走りが選択できる点や、アクセルペダルの踏み込みすぎによる燃費の悪化をペダルの反力によって伝えるエコペダルにも注目したい。
他にも、日産のさまざまな新技術が盛り込まれた新型フーガは、今年中には発売する予定だ。ディーラーで実車に触れる機会があれば、細かいところまでチェックしてみよう。
この記事にコメントする