autoc-one.jp 記事・レポート 特集 デザイナーズルーム DESIGNER’s ROOM vol.1 フェアレディZ 谷中譲治 4ページ目

デザイナーズルーム 2009/4/22 23:00

DESIGNER’s ROOM vol.1 フェアレディZ 谷中譲治(4/4)

関連: 日産 フェアレディZ Text: オートックワン 編集部 Photo: 田辺俊平(編集部)
DESIGNER’s ROOM vol.1 フェアレディZ 谷中譲治

「気分」を伝えたい・・・

編)ところで谷中さんのお気に入りのクルマは何ですか。

谷中氏:ガンディー二がデザインしたクルマは好きですね。子供の頃、カウンタックの絵ばっかり描いていましたよ。やっぱりカウンタックはLP400だろ!みたいに夢中になっていましたね(笑)それからランチア・ストラトス。あれにもシビレますね。

編)では、カーデザイナーとしてご自身が常に心に留めていることとはなんですか。

Zのラフデザイン

谷中氏:僕はデザインする上で“気分を表現する”ということを常に心に掲げています。そのデザインを見た人にどんな気持ちを湧き起こさせるか?と言うのが、最後に重要になってくるものと考えています。単なる置物にはしたくないので、現状を冷静に見直し、自問自答することを心がけていますね。

編)カーデザイナーを目指している人たちへメッセージをお願いいたします。

谷中氏:どういうカーデザイナーになりたいかにもよるのですが、カーデザインってアートではないので、そこをまず理解する必要がありますね。表現者としては同じですが、その表現の主体が半分自分で半分お客様なのです。そのバランスを少しずつ意識していけば、カーデザイナーへの近道に繋がるかもしれません。あともう一つ言わせていただくと、ただカッコイイクルマばかり描く訓練をしていても、魅力的なクルマの絵を描ける人にはなれないと思います。

編)なるほど、正直全く逆だと思っていました。カッコ良ければいいのかなと・・・

アソシエイトチーフデザイナー 谷中譲治氏

谷中氏:要するに先ほども述べたように“気分”が必要なのです。どんな気分を表現したいのかということを明確に伝えられることが重要だと思います。ちなみにカーデザイナーの中にも絵が上手くない人もいます。絵は正直訓練で何とでもなります。絵のテクニック自体は重要ですが、それよりもその絵のクルマがどういう人に刺さってもらいたいかというハッキリとしたビジョンが大事なのです。ですから、その点を強く意識して頑張ってもらいたいですね。

編)最後にクルマ離れが深刻化する若者に対し、クルマを作る一人の人間として谷中さんの考えをお聞かせ願います。

Zのラフデザイン

谷中氏:移動するという欲求は皆が持っていると思います。ですからクルマを作る人間として、そこに焦点を合わせた、彼らに“魅力”と映る移動手段“クルマ”を作っていかなくてはならないと考えています。今の自動車会社がそれをできているかと問われれば疑問が残りますが、僕が子供の頃に見て感じたクルマへの憧れや好奇心みたいなものを、今度は今の若い人たちに与えて行けたらなといいなと思っています。

みんなが心から乗ってみたいと思えるクルマのデザインを、これからも追求していきたいと思います。ぜひご期待ください。

編)日産が世界に誇る名車“フェアレディZ”。時代が変わっても、Zが持つ魅力は、未だ多くのファンの心を掴んで離さない。

今回はそんな6代目フェアレディZのデザインを手掛けた、谷中譲治チーフデザイナーに、Zに盛り込まれたデザイン・フィロソフィーを披露してもらった。

筆者: オートックワン 編集部

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