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試乗レポート 2015/12/28 11:30

時間の経過による味わいある自然な運転感覚。スポーツカーの普遍的なモデル、日産「フェアレディZ」試乗レポート(3/3)

関連: 日産 フェアレディZ Text: 渡辺 陽一郎 Photo: 茂呂幸正
時間の経過による味わいある自然な運転感覚。スポーツカーの普遍的なモデル、日産「フェアレディZ」試乗レポート

NAの自然な吹け上がりに、エンジンを回す楽しさがある

日産 フェアレディZ

V型6気筒の3.7リッターエンジンは、最高出力が336馬力(7000回転)、最大トルクは37.2kg-m(5200回転)になる。1530kgのボディには、スポーツカーとして十分な性能だろう。

ターボなどの過給器を付ければ、動力性能をさらに高めるのは容易だろうが、2WDでは出力が過剰になってしまう。フェアレディZ NISMOも355馬力/38.1kg-mと控え目で、性能の数値よりも吹き上がりの向上をねらっている。

日産 フェアレディZ

このV6エンジンも扱いやすい。最大トルクは5000回転を超えて発揮されるが、大排気量とあって2000回転前後でも力不足を感じない。ターボのように回転が極端に下がった時に駆動力が落ち込む違和感も伴わない。

そして回転の上昇につれて吹き上がりが鋭さを増していく。実用回転域で一気に最大トルクに到達するターボと違って、エンジンを回していく楽しさがある。

だからといって、エンジン音を過剰に演出したりする幼さはなく、このあたりもきわめて自然だ。

時間が経過して味わいが出てくるクルマ

日産 フェアレディZ

直線的に動力性能が高まるから、カーブの出口に向けてアクセルペダルを踏み込んでいく時も、意外な展開にならないために安心感が伴う。このようにフェアレディZのエンジン/操舵感/旋回性能を含めた走行安定性は、上手にバランスが取れている。小排気量のターボにトルクベクタリングを組み合わせた今流のスポーティーカーでは得られない自然な運転感覚で、おそらく長年にわたって使っても飽きにくいだろう。

とはいえアイドリングストップも付かず、JC08モード燃費が9.1~9.2km/Lというのは前時代的だ。緊急自動ブレーキを作動できる安全装備、長距離移動を快適にする車間距離の制御を可能にしたクルーズコントロールなども、そろそろ装着してもらいたい。

日産 フェアレディZ

こういったバージョンアップを施しながら、フェアレディZは、もう少し今の状態で生産を続けるのが良いと思う。

冒頭で触れたように昨今はスポーティーモデルの登場が多く、とても楽しいが、ロードスターは1.5リッターに排気量を縮小し、シビックタイプRはターボ車になり、S660やアルトワークスは軽自動車という具合だから、何だか慌ただしい。トヨタ「86」とスバル「BRZ」はフェアレディZに似た性格を併せ持つが、機敏なハンドリングが少し演出過剰だ。

その点でフェアレディZは、国産スポーツカーのバックボーンというか、普遍的な感じを受ける。ちょっとクラシックで精彩を欠く印象のあったフェアレディZの存在感が、今になって際立ってきた。時間が経過して味わいが出てくるクルマは、貴重だと思う。

[レポート:渡辺陽一郎]

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