日産エルグランド グレード比較(2/3)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:島村栄二
250ハイウェイスター(7/8人乗り)/バンパーや18インチアルミなどで差別化
エルグランドといえばハイウェイスターというくらいに定番商品となっている人気モデル。ただ、今回のモデルは外観上の違いがそれほど大きくはなく、フロントバンパーとサイドシルプロテクターくらいなもの。ほかに18インチタイヤ/アルミが相違点となるが、見るからにエアロ系といった感じでもない。
そのほかにシート表皮が通常の布からネオソフィールとジャガードの組み合わせになる点が異なるが、これで250XGに対して30万円以上の価格差というのはハイウェイスターがちょっと割高な印象がある。
7人乗りの2列目は今回のエルグランドのウリの装備のひとつであるコンフォタブルキャプテンシートが設定されているが、座席数がひとつ増える8人乗りと同価格だ。
ほかの車種では、2列目を独立したキャプテンシートにした仕様のほうが、3人掛けのベンチシートよりも高くなることが多いが、今回のエルグランドは同価格なので7人乗り仕様にお買い得感がある。
8人目の乗員が乗る機会が多い人ならともかく、そうでないなら7人乗りを選んだほうが良いだろう。ミドルクラス以下のミニバンでは、乗員数が多いモデルが人気になることが多いが、豪華さを追求する上級ミニバンでは定員が一人少なくなっても立派なシートを用意した仕様の方が売れることが多いのだ。
350ハイウェイスター/余裕の動力性能を発揮する3.5Lエンジン
搭載エンジンが3.5Lになるのが350ハイウェイスター。このエンジンは206kW/344Nmのパワー/トルクを発生する。
ひと昔前までは206kWは国産車のパワーの上限とされていた数値であり、シーマやスカイラインGT-Rでもこの数値だった。
そんな実力を持つエンジンを搭載しているのが350ハイウェイスターで、2t級の車両重量を持つエルグランドでも余裕の走りを実現できる。
250ハイウェイスターとの違いとして、搭載エンジンのほか、運転席側のワンタッチオートスライドドアとアクティブAFS、フロント/セカンドピラー植毛加飾の有無がある。これで47万円ほどの価格差が設定されている。グレード間価格差の大半はエンジン分ということになるが、これだと250ハイウェイスターの方がリーズナブルな印象になってくる。
ほかにもインテリジェントクルーズコントロール/インテリジェントブレーキアシストをオプション装着できるかどうかという違いがあるが、これは実質的な装備差ではない。
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