日産 エルグランド 新型車徹底解説(6/6)
- 筆者:
初代のメカニズムを踏襲しながらも確実に進化
メカニズムの基本的要素は初代モデルを踏襲している。エンジンは基本的には初代と同様のV型6気筒DOHCのVQ35DEを搭載。ただし組み合わされるミッションは従来の4ATから5ATに変更。高効率化によって、10・15モード燃費は2WDで0.8km/lの向上を果たしている。この結果、全車で平成12年基準排出ガスの75%低減を実現し、超-低排出ガス車認定を取得。加えて2010年燃費基準もクリアしている。
駆動方式は従来から採用されているトルクスプリット4WDを元にしたオールモード4×4とFRの2WD。オールモード4×4はスカイラインGT-Rに採用されている機構の進化版で、オート、2WD、ロックの3つモードを持つ。オートモードでは前後トルク配分が0対100から50対50までを自動配分。2WDではFR駆動、ロックでは直結4WD状態となる。サスペンションは、フロントが従来型ストラット方式を進化させたもの。リヤは 新開発のマルチリンクタイプが採用される。また、全車に車両安定装置のVDCと車間自動制御システムがオプション設定される。
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