「シーマ現象」よ再び! ~日産 新型 シーマ ハイブリッド 発表会速報~

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  • カメラマン:オートックワン編集部
「シーマ現象」よ再び! ~日産 新型 シーマ ハイブリッド 発表会速報~
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バブルの象徴「シーマ現象」を巻き起こした高級車ブランドが1年半ぶりに復活!

日産 新型 シーマ ハイブリッド日産 シーマ(セドリック シーマ)[初代] 外観

日産は4月25日、高級車「シーマ」を復活させ、5月21日より発売する。約1年半前にモデル消滅していたが、ハイブリッドシステムを搭載したエコカー「シーマ ハイブリッド」として再スタートする。

日産の初代「シーマ」は、1988年にデビュー。当時の日本車では珍しかった3ナンバー専用のワイドボディが与えられ、バブルの好景気期と相まって大いに販売を伸ばし、当時の新聞で「シーマ現象」などと言われたほどだった。その後4世代に渡り進化を遂げていたが、販売の低迷や、新型高級セダン「フーガ」の登場などもあって、2010年に生産を終了した。

5代目となる新型 シーマ ハイブリッドは、折りしもリーマンショックや東日本大震災の景気低迷期を抜け出した2012年に復活することとなった。かつての「シーマ現象」の前触れを想わせる絶妙なタイミングでの発表とあって、神奈川県横浜市の日産グローバル本社で行われた記者発表会では、TV・新聞・雑誌・Webメディアなど数多くの報道陣が詰めかけ、注目度の高さを感じさせた。

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国内のシェアを拡大すると宣言

日産 新型 シーマ ハイブリッド 外観・エクステリア日産 新型 シーマ ハイブリッド

日産 新型 シーマは、日産独自の1モーター2クラッチ式ハイブリッドシステムを搭載し、JC08モードで16.6km/Lというクラストップの低燃費を実現。エコカー減税の対象にもなっている。そのいっぽうで、初代以来のDNAである優れた加速性能も持続している点がイマドキの高級車らしい。

また、搭載されるエンジンは福島県のいわき工場で、生産は栃木県の栃木工場で行っていることから、新型 シーマ ハイブリッドは「日本のものづくり」で生産されている点を前面に打ち出された。会場のスクリーンには、現場のスペシャリスト「匠」の技により、日産最高級モデルに相応しい最高品質でのこだわりの生産が実施されていることも紹介された。

◎参考:

日産 新型「シーマ」復活~栃木工場発・匠が造る「超」こだわりの最高品質とは~[2012年4月25日]

記者発表の席で、日産の国内販売の責任者である片桐隆夫 副社長は「日産の国内シェア2位を目指す」と宣言し、販売拡大を目論んでいることを明かした。

シーマの想定顧客は、日産の高級モデルを既に保有しているロイヤリティユーザー。国内外にライバルモデルが多く、特に近年はメルセデス・ベンツなどの欧州車がシェアを伸ばしているゾーンだ。実際、日産の保有者も他銘柄へ流出しているケースもあるだろう。しかしいっぽうで、お気に入りの銘柄をとことん代替するユーザーも多い。まずこうしたユーザーを大事にすることが先決だと、今回のフルモデルチェンジを決断した経緯もあるようだ。また片桐氏は、今年度国内で5車種の新型モデルを投入してゆき、国内市場におけるシェア拡大の追い風としたいとした。

新型 シーマ ハイブリッドの年間生産台数計画はわずか1000台。確かに、735.0万円から840.0万円[消費税込み]という高額車両だけに、今の時代ではそれでも十分に多い見込み数値かもしれない。しかし日産では、当初1年間はこの倍の台数を販売したいと意気込む。新型 シーマ ハイブリッドの売れ行きが日産国内シェア拡大のノロシとなるか、注目が集まる。

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新型 シーマ ハイブリッド 開発責任者 笹岡 正吾 インフィニティ事業本部 商品戦略・企画部 チーフ・プロダクト・スペシャリスト日産 新型 シーマ ハイブリッド日産 新型 シーマ ハイブリッド日産 シーマ(セドリック シーマ)[初代] エクステリア日産 シーマ(セドリック シーマ)[初代] エンブレム

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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