日産 ブルーバードシルフィ 新型車徹底解説

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デザインや室内装備など、クラスを越えた車格感を表現

日産 ブルーバード シルフィがモデルチェンジ。主なターゲットとして、いわゆる子離れ層である「ポストファミリー」を念頭に、夫婦での使用、なかでも日常の使用頻度の高い女性が自ら運転したくなるクルマをイメージ。「美しさ」と「使い勝手の良さ」の両立させたミディアムサルーンへと生まれ変わった。

「もてなしと気配りのラグジュアリー ミディアムサルーン」がコンセプトの新型シルフィは、3つのキーワードにより具現化される。

1つめのキーワードは「美しい」。ティアナ以降、ティーダ、ティーダラティオと具現化させてきた「モダンリビングコンセプト」の考え方をベースに、新たに「エレガント」という魅力要素をプラス。インテリア/エクステリアは美しいS字曲線の「S-motion」デザイン。インテリアでは、運転席の機能性と助手席の開放感を両立する左右非対称のインストルメントパネルを美しいS字ラインで表現。木目調シフトノブやステッチブーツにより高級感を、オシャレな雰囲気のアイボリメーターは視認性の良さも確保しながら運転する楽しさを演出する。エクステリアにおいても、美しい曲線によりラグジュアリーさと上質感を表現。特徴的な面と線がボディ全体に独特な表情を作り出している。縦基調デザインのヘッドランプにブルーグリーンに色さしされたレンズを採用するなど、細部までこだわりをもって作りこまれている。

2つめのキーワードは「心地よい」。二枚貝が開いたような表情を持つ「シェル・シェイプ」デザインのシートは、クラスを超えた大型サイズで、ゆったりとした包まれ感を演出。シート生地には、滑らかでしっとりした触り心地をもつ「シルキースエード」を採用し、上質感を提供。後席ニールームは国産上級車を上回る680mmを実現し、ソファーのようにゆったりとおしゃれに足を組める空間を確保する。

3つめのキーワードは「優しい」。 9.7Lという大容量のスペースを誇る「スーパーコンソール」は、ハンドバックなどをすっぽり収納できる。アームレストを後方に180度回転させると、トートバックのような大きなものまで収納することが可能。また助手席の「シートバック2ウェイポケット」はスナップをはずすと後席に座る方のハンドマッグなどをスマートに収納できる。 「インテリジェントキー連動運転席オートドライビングポジションシート」は、車内に乗り込む際、予めキーに記憶させたシートポジションとドアミラーの位置を自動的にセットできる機能。2個のキーにそれぞれ対応したシートとドアミラーの位置登録できる。 クラス初となる排出ガスを自動的に検地し、内外気を自動的に切り換える機構を備えた「インテリジェントエアコンシステム」を採用。車内の空気がいつもきれいに、さわやかに保たれる。

走行性能については、2.0リッター「MR20DE」エンジンとエクストロニックCVTの組み合わせにより、1.8L相当の燃費を確保しながら、実用域におけるレスポンスのよさとスムーズで伸びのある加速を実現。フロントにストラット式、リアにH型トーションビームを採用するサスペンションは、操縦安定性と乗り心地の良さを高い次元で両立し、専用チューニングを施した電動パワークテアリングは優れた操舵フィールを実現する。また斜め後方を見やすくするエクストラウインドウの採用や15インチタイヤ装着車で最小回転半径5.3mを実現するなど、運転のしやすさへの配慮もなされたいる。

デザイン・機能面などセダンとしての基本性能を確保しながら、全く新しいクルマへと進化した新型「シルフィ」。クラス・価格帯を越えたバリューを提供する新型「シルフィ」は、コンパクトカーやミニバンの人気で低迷していたミドルクラスセダン市場に新たな活気をもたらすであろうポテンシャルをもったクルマである。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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