ミシュラン、「パイロットスーパースポーツ」がスバル S206へ採用-同タイヤの国内メーカー採用は初-

日本ミシュランタイヤは、ウルトラハイパフォーマンスカー向けに開発された同社のスポーツタイヤ「MICHELIN Pilot Super Sport」（ミシュランパイロットスーパースポーツ）が、スバルテクニカインターナショナル（以下STI）から発売される「SUBARU S206」に唯一の新車装着用タイヤとして採用されたと発表した。

「MICHELIN Pilot Super Sport」が国内自動車メーカーに採用されるのは今回が初めてとなる。

「SUBARU S206」は、富士重工業のモータースポーツ専門会社であるSTIが、SUBARU WRX STI 4ドアをベースに独自の装備・味付けを織り込んだSTIコンプリートカーで、全国のスバル特約店を通じて11月24日に発売された。

日本ミシュランタイヤ株式会社代表取締役社長のベルナール・デルマスは、

「ミシュランは、タイヤに求められる性能のトータルバランスを重視するという基本理念を持っています。この考えを基に、新車装着用と補修用のそれぞれに同一のタイヤラインナップを提供しています。スポーツタイヤのフラッグシップである『MICHELIN Pilot Super Sport』も例外ではなく、世界のウルトラハイパフォーマンスカーの新車装着用タイヤとして採用されているのと同時に、補修タイヤ市場でも好評を博している製品です。今回、『MICHELIN Pilot Super Sport』が、日本を代表する高性能車の新車装着用タイヤとして採用され、STIが達成した高い次元の運動性能バランスを引き出す一助となったことを大変光栄に思います。」

と喜びを語っている。

「MICHELIN Pilot Super Sport」の特徴

ウルトラハイパフォーマンスカー向けに安全にスポーツドライビングを愉しんでもらうことを目標に開発されたスポーツタイヤ。

近年増加傾向に有るウルトラハイパフォーマンスカーを主なターゲット車種とし、日常でのドライビング条件下はもちろん、極限の使用条件下においても、安全に究極のドライビングパフォーマンスを体験できることを目標として開発された。

ミシュランはその高い目標を達成するために耐久レースで培った最新の技術を投入するだけでなく、世界のウルトラハイパフォーマンスカーメーカーと共同開発を行うことで様々なメーカー独自の思想や基準に応える形で商品の開発を行っている。

装着車両「SUBARU S206」の特徴

「S206」は、これまでにSTIが企画したS203、S204、R205と同様にWRX STIをベースに運動性能、走り味及び内外装の質感等を向上させた特別仕様車。STI最高峰モデルの称号として「S」が与えられている。

STI特別仕様車の共通テーマである「SPORT, ALWAYS！」コンセプトに沿ってコーナリングの愉しさにこだわり作り込んだハンドリング性能は、専用チューンのビルシュタイン製ダンパーとコイルスプリング、フレキシブルタワーバー、フレキシブルドロースティフナー、フレキシブルサポートリヤなどを装着し、BBS製19インチ鍛造アルミホイールとミシュランタイヤを組み合わせることで、STIが提唱している「強靭でしなやかな走り」をより進化させている。

ステアリングの応答やサスペンションの路面追従性を高めるだけでなく、乗り心地、静粛性や快適性など日常ユースでは何も犠牲にするものはなく、ワインディング路などでのスポーツドライビング時には、ドライバーの意のままにコントロールできる高い操縦安定性を実現。

専用のbrembo製フロント6ポット、リヤ4ポットのドリルドディスクローターブレーキシステムを採用し、より高い制動性能を発揮する。