フェラーリ、2011年9月期までの業績も好調に推移
フェラーリ、2011年9月期までの業績も好調に推移
2011年11月7日、フェラーリは、ルカ・ディ・モンテゼーモロ会長のもと召集された取締役会の実施し、2011年第9月期までの業績結果を発表した。
世界経済の先行きが不透明であるのにも関わらず、フェラーリは、すべての経済指標が2011年前期までポジティブな流れを継続。9月30日の時点の売上高は前年同期比18.9%増の16億500万ユーロに達し、最高益を記録した。
ディーラーネットワークへの販売台数は5,165台(前年同期比12.3%増)。 事業キャッシュフローも好調で、この9か月間で2億4000万ユーロ(配当前)という フェラーリ史上最高額のレベルに達した。この数字はフェラーリ が研究開発費を2億1,100万ユーロへと、5%増やした後のものであり、事業活動による純現金も9月30日時点で6億6,900万ユーロと、優れた自己資金調達力を証明したものとなっている。
フェラーリは今後も従業員のための福利厚生にも投資していくと表明しており、具体的には従業員の家族全員を対象とした健康診断、教科書の無償提供、サマーキャンプの実施、低利での住宅ローンや貸付などが含まれ、約300万ユーロの予算が組まれている模様。
9月30日時点の営業利益は2億1,200万ユーロ(前年同時期比10.9%増)。世界各国市場の販売状況に関しては、米国(カナダ、南米を含む)は成長を続けており、1,436台(前年同期比14.5%増)を販売。大中華圏(中国本土、香港、台湾)では販売台数が542台と500台を超えた。これ は、大中華圏がフェラーリにとって世界で2番目の規模を誇る市場となったことを示している。
中東もまた成長市場であり、販売実績は23%増、オーストラリアでは17%増となった。
ドイツを含むヨーロッパでも堅調な伸びをみせ、ドイツは503台(前年同期比 15.1%)、イギリスも21%増の384台を販売。フェラーリのブランド活動(リテール、ライセンス事業、オンライン事業)も好調とのことで、今やフェラーリ・ストアは世界中に50店舗を展開しており、先日発表した高級時計ブランドであるHubolt(ウブロ)とのライセンス契約を結ぶなど、一流企業とパートナーシップを締結している。
またフェラーリの公式ホームページであるFerrari.comにおいては、中国語を含む世界7か国語に対応しており、オンライン販売も堅調に推移。(前年同時期比30%増)ソーシャルネットワークのユーザーも増加中で、フェラーリのFacebookには現在5500 万人が登録されており、YouTubeのチャンネルではスポーツカーの愛好家の間で登録数が1位となっている。
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