ホンダ、自ら行動する「判断」能力が備わった「新型アシモ(ASIMO)」発表

ホンダは、同社のヒューマノイドロボット「アシモ(ASIMO)」の新型モデルを発表した。

「新型アシモ」では自律性がさらに高まっており、人の操作を介在せずに自ら行動する「判断」能力が備わっている。

新型アシモ(ASIMO)

「新型アシモ」は、周囲の人の動きに合わせて自ら行動する「判断」能力を備えたことによって、これまでの「自動機械」から「自律機械」へと進化している。

(1)知的能力の進化

3人が同時に発する言葉を聞き分けるASIMOお客様へのプレゼンを中断し、お客様に飲み物が来たことを知らせるASIMO

周囲の状況推定や、自身の対応行動の決定など、知能化の基盤技術となるシステムを新たに開発。

この技術により、行動の途中であっても、相手の反応に応じて別の行動に変更するなど、人の動きや状況に合わせた応対が可能となった。

また、視覚センサーと聴覚センサーを連動して、顔と音声を同時に認識することによって、人間では難しい、複数人の発話を同時に聞き分けることが可能となった。

また、あらかじめ設置した空間センサーからの情報に基づいて、人の歩く方向を数秒先まで予測して、自らの移動予測位置と衝突する場合は、別の経路を素早く生成して歩くことも可能となっている。

(2)身体能力の進化

時速9kmで走るASIMO

「新型アシモ」は、従来よりも脚力をアップ、脚の可動域を拡大したことに加え、着地位置を動作中に変更できる新たな制御技術を取り入れたことで、歩行や走行、バック走行、片足ジャンプ(ケンケン)、両足ジャンプなどを連続して行えるようになった。

このように俊敏に動けるようになった結果、凹凸のある路面でも安定姿勢を保って踏破するなど、変化する外部の状況に、より柔軟に適応できるようになった。

(3)作業機能の向上

紙コップに水を注ぐASIMO

手のひらに触覚センサー、5指それぞれに力センサーを内蔵し、さらに各指を独立して制御する高機能小型多指ハンドを開発。

「新型アシモ」では、これを視覚と触覚を合わせた物体認識技術と組み合わせることで、例えばビンを手に取ってふたをひねる、液体が注がれる柔らかい紙コップを潰さずに把持するなどの作業を器用に行うことが可能となった。

また、複雑な指の動きを必要とする手話表現も可能となっている。

ロボティクス技術と応用製品の総称を「Honda Robotics」と設定

ホンダでは、アシモに代表されるヒューマノイドロボット研究から生まれるロボティクス技術とその応用製品を今回「Honda Robotics」と定め、ロゴマークを設定。

今後もホンダでは、移動する喜びや楽しさを拡大する次世代のモビリティの提案を目指し、「ASIMO」や「歩行アシスト」「U3-X」などにつながるロボティクス研究を続けていくという。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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