マツダ、世界初「廃車バンパー」から「新車バンパー」へのリサイクルを実現

マツダ

マツダは、廃棄処分された使用済み自動車のバンパーを新車バンパーの材料としてリサイクルする技術を世界で初めて実用化したと発表した。2011年8月21日生産分よりビアンテのリアバンパー用として使用を開始しているという。

この実用化により、焼却処理によってエネルギーが回収されていた廃車バンパーを、新車バンパーの材料として有効利用することができるため、自動車のマテリアルリサイクル率の向上、資源の有効利用促進に貢献することができる。

廃車バンパーは製造から10年以上経過したものも多く、素材となるポリプロピレン材の組成や塗膜との密着性が異なることや、金属片などの不要物の除去の必要など、技術的にも経済的にも新材に置換して利用することが難しい状況だったという。

しかしマツダでは、1990年代から取り組んできたリサイクルしやすい設計が織り込まれた廃車が増加してきており、効率的なバンパーの解体が可能になってきていること、および他社との協力を得て、廃車バンパーの効率的な回収・加工を実現することで、再生にかかる費用を抑えることができたため、新材以下の価格での再生利用を可能としたとしている。

マツダでは当面、広島地区にてマツダ車の廃車バンパーを回収し、新車バンパーの材料に約10%混入して再生利用していく。

現在、廃車から排出されるプラスチック、ゴムなどからなるASRは車両重量全体の約20%で、そのほとんどが、サーマルリサイクルされている。中でもバンパーは、樹脂部品の中では大きな部品であり、廃車バンパーの回収・リサイクルにより、ASRの削減と資源の有効利用が可能となる。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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