BMW、「ニューBMW M5」誕生
ビー・エム・ダブリューは、妥協の無い最高の運動性能、卓越した俊敏性、傑出したアスリートのような外観、日常におけるオールラウンドな機能性を備え、さらに、比類無き個性を発揮する「ニューBMW M5(エム・ファイブ)」を、全国のBMW正規ディーラーにおいて、7月25日より注文の受付を開始すると発表した。 納車は、2012年1月以降を予定している。
ハイ・パフォーマンス車両を手掛けるBMW M社が開発したニューBMW M5は、プレミアム・セグメントにおける高性能セダンとして、誕生から5代目となる。 1984年に登場した初代BMW M5のコンセプトを受け継ぎながら、サーキットにおける最高の運動性能とプレミアム・セグメントにおけるラグジュアリー・スポーツ・セダンとしての要素を合わせ持ち、BMW 5シリーズとは一線を画した、一目で通常モデルとは違う、エモーショナルでエクスクルーシブなスタイリングに仕上げられている。
また、ドライビング・ダイナミクスにおいては、Mツインパワー・ターボ・テクノロジーを採用した高回転型4.4リッターV型8気筒エンジンに、ツイン・スクロール・ツイン・ターボ・テクノロジー、クロスバンク・エグゾースト・マニフォールド、高精度ダイレクト・インジェクション・システム、バルブトロニック可変バルブ制御システムの搭載により、最高出力560馬力を発揮し、優れた出力特性、BMW Mモデル特有のダイナミックな走りを実現する。
また、エンジン・オート・スタート/ストップ機能付き7速のMダブル・クラッチ・トランスミッションM DCT Drivelogic(エム・ディーシーティー・ドライブロジック)、ダイナミックな走りを可能にするM Drive(エム・ドライブ)、電子制御式多版クラッチ採用のアクティブMディファレンシャル等、数々の最新テクノロジーの採用により、新しい次元の走りを可能にしている。
<ニューBMW M5の主な特長>
・フルモデル・チェンジにより、さらに存在感を増したアスリートのようなダイナミックなエクステリア
・デザインの採用、および、品質感をさらに高めた現代的なインテリア・デザインの採用。
・卓越した動力性能を発揮するMツインパワー・ターボ・テクノロジー採用の革新的な排気量4.4リッター高回転型V型8気筒エンジンを搭載。
・ダイナミックな走りを約束する数々の最新技術の採用。
ダイナミックなエクステリア・デザインと高級感を高めたインテリア・デザイン
BMW Mモデルらしい美しさを備えた特徴的なエクステリア・デザインは、極めてダイナミックであり、各デザイン・エレメントは高いパフォーマンスも表現している。エンジンおよびブレーキ用の特大エア・インテークが付いたフロント・エプロン、トレッドの広さを強調するスポーティに膨らんだホィール・アーチ、特徴的なMサイド・グリルと一体型のターン・インジケーター・バー、空力的に最適化されたリア・エプロンと左右のツイン・エグゾースト・テールパイプ間のディフューザー、さらに、トランク・リッドにはガーニー・スタイルのリヤ・スポイラーを装着している。
また、高級感のあるダブル・スポーク・デザインの19インチMライト・アロイ・ホイールの装備により、アスリートのような印象をさらに色濃くしている。
インテリア・デザインにおいては、スポーツ・カーのコクピットとラグジュアリーなインテリアの雰囲気を組み合わせている。ブラック・パネル技術を採用しMのロゴが印象的なMモデル専用メーター・パネル、新設計のレザー・カバー・センター・コンソール、Mマルチファンクション・シート、高級アルミ製インテリア・トリム・ストリップ、BMW Individualアンソラジット・ルーフ・ライニング等、BMW Mモデル専用装備と高級感あふれるインテリアにより、一段と輝きを増している。
Mツインパワー・ターボ・テクノロジー採用の革新的な高回転型V型8気筒エンジン
BMW M5に初めて採用されたターボ・エンジンは、傑出した運動性能を生み出すことが可能である。Mツインパワー・ターボ・テクノロジー採用の高回転型V型8気筒エンジンは、Mモデルならではの高回転まで持続する強力な推進力に、まったく新たな激しさを加えている。
排気量4.4リッターのエンジンは最高出力412kW(560ps)/5,750~7,000rpm、最大トルク680Nm/1,500~5,750rpmを発生、レブ・リミッターは7,200rpmで作動する。ピーク・トルクに達してから最高出力に達するまでの回転域は、先代のV型10気筒エンジンより3倍も広くなり、極めてダイナミックな加速をもたらすことが可能である。
ニューBMW M5は、BMW Mモデルの中で最も大きなパワーを生み出すと同時に、パフォーマンスと燃費において、もっとも効率的なバランスを実現している。
新しいエンジンは、先代のパワー・ユニットと比べ、ヨーロッパ仕様値において、最高出力が約10%、最大トルクが約30%向上しているにも関わらず、燃費とCO2排出量を30%以上も削減させている。
運動性能と効率性の両面におけるこの進歩により、ニューBMW M5は、最先端のプレミアム高性能セダンにふさわしいパフォーマンスを実現する。
エンジン・オート・スタート/ストップ機能付き7速Mダブル・クラッチ・トランスミッション(ドライブロジック付き)
ニューBMW M5は、エンジン・オート・スタート/ストップ機能付き7速ダブル・クラッチ・トランスミッション(ドライブロジック付き)を搭載、伝統のBMW Mモデルならではの走りと効率性を実現している。
BMW M5専用に開発されたM DCTドライブロジック・システムは、V8エンジンのパフォーマンスに合わせチューニングされている。オートマチック・トランスミッションのようなドライブ・モード(D)およびマニュアル・トランスミッションのようなシーケンシャル・モード(S)の両方で、類まれな素早く滑らかな変速を行なうことが可能である。
ドライバーは専用のMギヤ・セレクターを使用してDモードやSモードが選択可能である。
シーケンシャル・モードではシーケンシャル・シフト・パターンを採用しており、ステアリングに標準装備されたシフト・パドルを使ってマニュアル操作が可能である。
さらに、発進と停止を頻繁に繰り返すような渋滞などで効果を発揮する新機能「ロー・スピード・アシスタント」により、アクセル・ペダルを一回軽く踏むだけで最低速度での前進が可能になり、快適性も向上している。
トランクションを確保する革新技術「アクティブMディファレンシャル」
ニューBMW M5のリヤ・アクスルに専用開発の「アクティブMディファレンシャル」が装備されたことにより、ドライバーは最大の運動性能を得るため、後輪駆動のメリットを最大限に愉しむことが可能である。
可変ロック機能によりエンジン・パワーを左右のリア・ホイール間で適切に配分、最大限のトラクションを発揮し、路面状況に応じてより精密に駆動力を配分する。
このアクティブMディファレンシャルは多板クラッチを使った電子制御式リミテッド・スリップ・ディファレンシャルであり、ホイール・スピンを起こす早い段階から介入して安定性を向上させている。
アクティブMディファレンシャルのコントロール・ユニットは、システムに関するデータとダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)に供給されるデータ以外にも、アクセル・ペダル位置、ホイール回転数、車体のヨー・レートなどをモニター、あらゆる走行状況を分析し、車両片側のトラクションが失われそうな状態を早期に特定する。
滑りやすい路面を走行する場合でもロック率は瞬時に調整されるため、左右のホイールの摩擦係数が大幅に異なる路面上で急コーナーや激しいハンドリングを行う場合でもホイール・スピンを防止、厳しい条件下でも卓越した走行安定性が確保され、コーナーの脱出時にエモーショナルかつダイナミックな加速を行なうことが可能である。
ダイナミックな走りを可能にする電子制御式ダンパーとMダイナミック・モード
ニューBMW M5には、最新の電子制御式ダンパーが標準装備されている。ダイナミック・ダンパー・コントロールの電子制御油圧式減衰力調節機能を利用し、走行条件やドライバーの好みに応じてダンパーを設定することが可能である。
ダンパーの設定は、ボタン操作で容易に切替可能であり、コンフォート・モードでは、路面条件やドライバーの走行スタイルに応じてダンパーが反応する。
スポーツ・モードではダンパーを固めに設定、スポーツ・プラス・モードではさらにサスペンション全体を固くすることで、スポーティな走りに応じた前後方向加速度および横方向加速度を最大限まで高めることが可能である。
ニューBMW M5のDSCは、ブレーキング制御やエンジン出力抑制によって車体を安定させるだけでなく、アンチ・ロック・ブレーキ・システム(ABS)やコーナリング・ブレーキ・コントロール(CBC)、ダイナミック・ブレーキ・コントロール(DBC)が統合され、ブレーキ・アシスト機能やフェード防止機能、ドライ・ブレーキング機能が内蔵されている。センター・コンソールのDSCスイッチを押すと、通常の基本的な設定に替わりMダイナミック・モード(MDM)が作動する。このモードではDSCが介入動作を始める基準値が引き上げられ、BMW Mモデルならではのステアリング・レスポンスを得ることが可能になる。
<ニューBMW M5の主な標準装備 >
・エンジン・オート・スタート/ストップ機能付き7速M DCT Drivelogic
・M DCTギヤシフト・レバー
・Mサーボトロニック
・Mエアロダイナミクス(フロント・エプロン、リヤ・スカート、サイド・スカート、ワイド・ホイール・アーチ、フロント・サイド・パネル、リヤ・スポイラー、サイド・シル、ドア・ミラー)
・M EDC(エレクトリック・ダンパー・コントロール)
・M DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)
・M専用フロント&リヤ・アクスル
・M専用フル・カラー・ヘッド・アップ・ディスプレイ
・コンフォート・アクセス
・バイ・キセノン・ヘッドライト(LEDスモール・ライト・リング付き)
・BMW Individualハイグロス・シャドー・ライン
・オートマチック・トランク・リッド
・ソフト・クローズ・ドア
・リヤ&サイド・ローラー・ブラインド
・スルー・ローディング・システム
・メリノ・レザー・シート
・フロント・ランバー・サポート
・フロントMマルチファンクション・シート
・フロント・ベンチレーション・シート
・アダプティブ・ヘッドライト
・前後左右独立温度調節機能付きオート・エアコンディショナー
・HDDナビゲーション・システム(VICS 3メディア対応)
・10.2インチ ワイド・コントロール・ディスプレイ
・TVチューナー(地上デジタル放送対応、ワンセグ/12セグ自動切替)
・ETC車載器システム(ルーム・ミラー内蔵タイプ)
・オーディオ&ビジュアル・システム(DVDプレーヤー、Musicコレクション機能付)
・HiFiシステム・プロフェッショナル(600W、16スピーカー)
・USBオーディオ・インターフェース
・リヤ・ビュー・カメラ(サラウンド・ビュー機能付き)
・パーク・ディスタンス・コントロール
・Mダブルスポーク・スタイリング345ライト・アロイ・ホイール
(フロント)9.0J x 19ホイール+ 265/40ZR19ランフラット・タイヤ
(リヤ)10.0J x 19ホイール+ 295/35ZR19ランフラット・タイヤ
<ニューBMW 5シリーズについて>
ニューBMW 5シリーズは、スポーティかつ揺るぎないエレガントなスタイリング、BMWならではの高い走行性能を持ちながら、効率とダイナミズムを高い次元で両立する「よりクリーンに、よりパワーを。BMW EfficientDynamics(エフィシエントダイナミクス)」の設計思想に基づく数々の革新テクノロジーを採用、さらなるドライビングの歓びと環境性能を実現したモデルである。
<価格(消費税込)>
ニューBMW M5 14,950,000円
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