マツダ財団が2011年度の事業計画を決定
マツダ財団が2011年度の事業計画を決定
公益財団法人マツダ財団(以下、マツダ財団)は、2011年度の事業計画を発表した。新年度も引き続き、科学技術振興と青少年健全育成の2つの領域について、研究助成と事業助成を中心にさまざまな活動を行う。
マツダ財団理事長 山内孝は、「昨秋、公益財団法人として新たなスタートを切ったマツダ財団は、今後ますます地域性を大切にしながら、存在感のある財団を目指し、さらなる社会貢献に努めていきたい」と述べた。
なお、2011年度の総事業費は6,035万円で、事業計画は以下の通り。
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1.研究助成:2011年度も機械、電子・情報、材料の3分野を対象に、「若手研究者」、「萌芽的研究」、「循環・省資源への寄与」を優先して助成を行う。(助成金総額3,000万円、25件程度)
2.科学わくわくプロジェクト:広島大学の知的資源を活用した地域貢献を目的に、「科学わくわくプロジェクト」を同大学との共同事業として展開。事業内容は、小~中学生を対象に最新の科学を分かりやすく紹介する「サイエンスレクチャー」、教科書にとらわれないハイレベルな科学を集中指導する「ジュニア科学塾」、昨年発足した高校生対象の「科学塾研究室」など、多面的な構成となっている。特に2011年度の「科学塾研究室」は、応募者の高校生が自ら研究テーマを発意する、双方向での講座プログラムとしながら、開設できる講座数を増やすことで、さらに進化させていく予定。 (助成金総額350万円)
3.事業助成:学会・研究機関などが中国地方で開催する小中高の生徒を対象とした科学体験事業に対する助成を行い、「科学するこころ」を養う取り組みを支援。 (助成金総額150万円、15件程度)
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1.研究助成:2011年度も、市民活動の活性化に寄与する実践的な研究に対する助成に注力。 (助成金総額400万円、4~5件)
2.市民活動支援:2011年度は、広島・山口両県で97件の応募の中から、31件、総額800万円を決定した。 (添付資料「マツダ財団 第27回市民活動支援一覧 -青少年健全育成-」参照)
3.感動塾・みちくさ:財団法人広島市ひと・まちネットワークと共催の「感動塾・みちくさ」は、児童・指導者・ボランティアの創意・工夫をはぐくむ事業を3会場で開催する。
4.講演会の開催:青少年健全育成の啓発を目的とする講演会を昨年度同様に実施する。
5.大学寄付講義:県立広島大学で単位互換「ボランティア活動」を実施する。
このほか、青少年健全育成の視点から、昨今大きな社会問題となっている被虐待児童について、その自立支援のための調査・研究活動に、NPOと協働で取り組んでいく予定だという。
マツダ財団とは?
マツダ財団は、科学技術の振興と青少年健全育成のための助成などを行うことにより、世界の人々が共に繁栄を享受し、心豊かに生きることのできる社会づくりに寄与することを目的として、1984年10月に発足。
昨年11月には、内閣府より公益法人への移行の認定を受け、公益財団法人マツダ財団として新たなスタートを切ることとなった。 これまでの助成実績は今回を含め合計1,585件、13億3,680万円となった。
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