日産、EVスポーツカー「エスフロー」を2011年ジュネーブモーターショーで公開
日産自動車は欧州現地時間9日、2011年ジュネーブモーターショー(プレスデー:3月1日~2日、一般公開日:3月3日~13日)の開幕に先駆け、同モーターショーへの出展車両の1つであるコンセプトカー「ESFLOW(エスフロー)」の情報を公開した。
「ESFLOW」は、電気自動車のスポーツカーをコンセプトとしており、走る喜びとゼロ・エミッションモビリティの両立を表現した。
低く伸びやかなシルエット、重心付近に収まるコンパクトなキャビンなど、一目でそれとわかるスポーツカーのスタイルを持った同コンセプトカーは、日産スポーツカーの伝統を継承しつつも、電気自動車としてゼロから企画・設計。
既存車の内燃機関を電気自動車ユニットに置き換えたものとは異なり、日産の先進技術が随所に最適活用されている。
たとえば、同コンセプトカーでは、日産リーフに採用されているリチウムイオン電池を、ボディ内に分割配置することにより、最適な重量配分を実現。車両の回転中心がドライバーの腰付近にくることで、スポーツカーならではの安定した走りを実現する。
また、日産リーフに搭載されている高性能モーターを2基ミッドシップに搭載し、左右後輪を独立駆動制御することにより、優れた旋回性能とエネルギー回生性能が得られる。
さらに、EVならではの高トルクを生かして、5秒以下で時速100キロまで到達する加速性能を持ち、一回の充電で240km以上航続可能である。
ドライビングポジションを調整する際は、座席ではなく、ハンドル、ペダル類が動くことで、シートフレームなどが不要になり、車体の軽量化に貢献している。これはバイワイヤ技術の活用によって可能となったものである。
ジュネーブモーターショーではこの他にも、昨年のパリモーターショーで初披露したコンセプトカー「TOWNPOD (タウンポッド)」や、欧州カーオブザイヤーを受賞した「日産リーフ」などのゼロエミッション車の他、エンジン進化型エコカー「PURE DRIVE」の「マイクラ(日本名マーチ)」、「キャシュカイ(日本名デュアリス)」など、幅広いラインアップを展示する。
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