三菱、パジェロを一部改良 ・・・ クリーンディーゼルエンジンを搭載
三菱は、オールラウンドSUV『パジェロ』の3.2Lコモンレール式ディーゼルエンジンを改良し、ポスト新長期規制に適合した「クリーンディーゼル」としたほか、3.8Lガソリンエンジン搭載車の燃費を向上させるなどの改良を施し、9月16日(木)から全国の系列販売会社より発売する(メーカー希望小売価格:2,604,000円~4,767,000円、消費税込)。
今回の改良では、3.2Lコモンレール式ディーゼルエンジン搭載車は、吸気系や燃焼室形状などエンジン本体を大幅に改良し、NOx排出量を低減することでポスト新長期規制に適合させ、同時に燃費、出力/トルクを向上させた。なお、ポスト新長期規制に適合したことにより、エコカー減税(免税)の対象となるほか、クリーンディーゼル自動車導入費補助金(上限額20万円)が受けられる。
また、3.8Lガソリンエンジン搭載車は、エンジン制御の最適化などで燃費を向上させ、平成22年度燃費基準+5%を達成した。
その他、走行中にアクセルペダルとプレーキペダルを同時に踏んだ場合に、ブレーキを優先する「ブレーキオーバーライド制御」を採用するなどの改良を施した。
※ポスト新長期規制:新長期規制(平成17年規制)に比べ、NOx(窒素酸化物)を40~65%、PM(粒子状物質)を53%~64%低減させる世界最高水準の厳しい規制で、乗用車の新型車は2009年10月1日から、継続生産車と輸入車は2010年9月1日から適用される。
改良内容
3.2Lコモンレール式ディーゼルエンジン搭載車
・ 3.2Lコモンレール式ディーゼルエンジンの吸気ポート形状、燃焼室形状、圧縮比、インジェクターなどを一新し、エンジン制御の最適化により燃焼室から排出されるN0xを低減。排気系に備えたNOxトラップ触媒の改良と併せ、NOx排出量をポスト新長期規制値の0.08g/km以下に抑えた。 これにより、従来モデルからポスト新長期規制値(0.005g/km)以下であったPM排出量と併せ、ポスト新長期規制に適合。エコカー減税の対象となり、自動車重量税および自動車取得税が免税となる。また、「クリーンディーゼル」となったことで、交付上限額を20万円としてクリーンディーゼル自動車導入費補助金が受けられる。
・ 同時に、燃費と出力/トルクの向上を図り、燃費は、エンジン本体の改良に加え、エンジンやトランスミッションの制御最適化、減速エネルギー回生システム(高効率発電制御)の採用などで、「SUPER EXCEED」グレードは10・15モード燃料消費率(国土交通省審査値)で+0.7km/Lの10.2km/L、その他のグレードは+0.6km/Lの10.6km/Lに向上した。なお、同エンジン搭載車は2015年度燃費基準も達成した。 出力/トルクは、エンジン本体の改良に加え、ターボチャージャーの高効率化などで、最高出力140kW/3500rpm(従来モデル125kW/3800rpm)、最大トルク441N・m/2000rpm(同370N・m/2000rpm)に向上した。
・ 5速オートマチックトランスミッションを、エンジン高出力化に合わせ、低燃費かつ高トルク容量の新型に変更した。
・ リヤアンダーカバーを装着し、空力性能の向上を図った。
3.8Lガソリンエンジン搭載車
・ エンジン制御の最適化などで10・15モード燃料消費率(国土交通省審査値)を+0.6km/L向上させ、「SUPER EXCEED」グレードは8.2km/L、「VR-II」グレードは8.5km/Lとし、平成22年度燃費基準+5%を達成した。
・ ハイマウントストップランプをLEDタイプに変更した。
機能
・ 走行中にアクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏んだ場合、ブレーキを優先するブレーキオーバーライド制御を採用した。(全グレード)
オーディオ、ナビゲーション
・ 7インチワイドディスプレイHDDナビゲーション[MMCS]のミュージックサーバーの容量を15GBに増量し、約3000曲収録可能とした。(「SUPER EXCEED」に標準装備。他グレードにメーカーオプション)
・ グローブボックス内に新たに設置したUSB端子や、Bluetooth®で接続された、携帯電話や音楽プレーヤーなどの外部機器を、MMCSのタッチパネルや、ステアリングホイールのオーディオリモコンスイッチ、ボイスコマンド機能によって操作できるリンクシステムを追加した。(「SUPER EXCEED」に標準装備、「EXCEED」「VR-II」にMMCSとセットでメーカーオプション)
ボディカラー
・ ブラックマイカに、新色のアイガーグレーメタリックを配した3ウェイ2トーンを新たに設定した。(ロングボディの「SUPER EXCEED」と「EXCEED」グレード)
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