ランボルギーニ、ミラノに最新ディーラーをオープン
ランボルギーニは、7月8日、新たなディーラー「ランボルギーニ チェントロ・ミラノ (Lamborghini Centro Milano)」をオープンした。開店の式典にはアウトモビリ ランボルギーニ社社長兼CEO のステファン ヴィンケルマンが出席した。
ショールームのオーナーであるコンフォルティ(Conforti)ファミリー<Touring Auto>は、すでにランボルギーニ パドヴァ (Lamborghini Padova) 店も所有しており、その高級車の分野における高い知識と経験、その徹底したプロフェッショナリズムから、これまでもランボルギーニのミラノ地区の重要なビジネスパートナーとして選ばれてきた。
ランボルギーニ チェントロ・ミラノの近未来的な外観は、ダンテ・O・ベニーニ&パートナーズ・アーキテクツ (Dante O. Benini & Partners Architects) によってデザインされた。店舗の看板面はランボルギーニ ガヤルドのエアインテークをイメージした造形で、強い視覚的インパクトを与えている。
ランボルギーニ チェントロ・ミラノには、ランボルギーニのすべてのレンジ、ムルシエラゴ/ガヤルド・シリーズが揃えられており、ミラノのランボルギーニ・ファンを喜ばせている。なかでも、最新モデルのガヤルドLP570-4 スーパーレジェーラは注目の的。このスーパーレジェーラは、今年3月のジュネーブ・モーターショーで発表されたモデルで、カーボンファイバーコンポーネントを多用した車重わずか1,340kg の、公道走行用のランボルギーニモデルの中では最軽量モデル。
ランボルギーニ チェントロ・ミラノのオープンは、ミラノ地区ばかりではなく、イタリア全土の販売ネットワークを強化するための拡充プランの一環となる。イタリアは、ランボルギーニの本拠地があり、世界でもっとも重要なマーケットのひとつであるという戦略的な意味がある。
ランボルギーニのイタリアにおける販売店舗数は今回のオープンを含めて9店となる。ミラノ以外では、ベルガモ、パドヴァ、ボローニャ、フィレンツェ、ローマ、バーリ、そしてペスカーラにそれぞれ1店舗ずつとなる。また世界では、45ヶ国で計124のディーラー網が展開されている。
ランボルギーニ チェントロ・ミラノのオープンに先立って、ミラノの市内中心部では10 台のランボルギーニによるエキサイティングなパレード走行が行われ、街行く人の目を釘付けにした。
その後プレスカンファレンスが開かれ、ランボルギーニの最新モデルの数々の中でレセプションパーティーが催された。
プレスカンファレンスにおいて、ステファン ヴィンケルマンは、サンタアガタ・ボロネーゼに新たに先端複合材料研究センター [Advanced Composites Research Center (ACRC)] をオープンしたことを発表。ここでの研究とその成果は、ランボルギーニに、カーボンファイバー複合材料テクノロジーの、これまでのメソッドを大きく飛躍させる世界的リーダーたる使命をもたらすという。
同時に、極めて複雑な構造のカーボンファイバーのための、全く新しい高度の効率性を有する生産プロセスも開発された。広範にわたって特許権を有する 『RTM light』 プロセスによってランボルギーニは、最低限の圧力と比較的低温で、高品質で精密、優れた表面仕上げのカーボンファイバーコンポーネントを製造することを可能とした。これらは、小さな部品から複雑な車両の構造体にまで利用される。加えて、このプロセスには、スピードアップ、コストの低減、そしてより簡易な設備で製造できるという利点もある。この新しい生産プロセスは、次世代のカーボンファイバー素材の飛躍的進歩に寄与するものとなる。
『カーボンファイバーテクノロジーの着実な開発推進は、私たちの戦略の主軸のひとつとなるものです。』 とステファン ヴィンケルマンは述べている。
『スーパースポーツカーにとってもっとも重要なパラメーターは、現在も、そしてこれからもパワーウェイトレシオです。従って、排出ガス規制によってパワーの増強には限界があるとすれば、私たちはいっそう車重の軽減に努めなければなりません。車体構造レベルまでもさえ含む、広範なカーボンファイバーの使用は、ランボルギーニをして技術開発の先端たらしめるものです。先進性や経済性を追求するために、テクノロジーと素材を正確に使用するというのが私たちランボルギーニならではの“違い”です。だからこそ、このセンターは全てのかなめとなるものなのです。』
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