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自動車ニュース 2010/5/17 10:38

GM、水素インフラのパイロットプロジェクトをハワイで展開

GM

GMとハワイの大手ガスエネルギー供給会社ザ・ガス・カンパニー(以下、TGC)は、5月11日、燃料電池自動車の走行に十分な量の水素をオアフ島で供給する共同パイロットプロジェクトを発表した。

TGCは現在、合成天然ガスと共に水素を製造し、水素含有量5%超の都市ガス流を供給している。TGCは、自社が所有する1000マイルの都市ガスパイプラインシステムの主要地点で、独自の分離プロセスを用いて水素を取り出し、各地の燃料電池車用燃料ステーションに供給する計画だ。

GM・グローバル・フューエルセル・アクティビティーズ担当の専務取締役チャールズ・フリーズは、「このパイロット企画は、水素輸送インフラの実現に不可欠な、水素の供給源の問題と、燃料電池自動車のための現実的な供給方法の問題の両方に対処するものである。このハワイのインフラは最終的に何万台もの燃料電池自動車に対応できるようになるだろう」と述べている。

また、「ハワイは独特のロケーションに位置しており、州のエネルギーの90%を輸入石油に頼っているため、水素を原動力とする燃料電池自動車の実現化に対して意欲的である」とも述べた。

ハワイは、再生可能なエネルギー資源、省エネ、エネルギー効率などの観点を組み合わせて、石油使用を70%まで削減すべく全力で取り組んでいる。輸送燃料として水素を利用することは、重大な貢献につながる可能性がある。

TGCの社長兼CEOであるジェフリー・キッセルは、「当社はここ2~3年、12%もの水素を再生可能資源から製造し、当社のガス利用客に供給しており、今後も需要の高まりに合わせてもっと大量の水素を供給できるようになると考えている。既存のインフラを使い、ガスの通っている全ての場所に燃料電池車用の水素燃料を供給することによって、TGCは、ハワイのクリーンエネルギーな未来を支えるべく重要な役割を一層拡大する」と話している。

価格設定の方法によっては、ガソリンと同等またはそれ以下の価格で水素を提供することも可能と見られている。

過去15年間に15億ドル超を燃料電池自動車に投資してきたGMは、2015年の商業化を目指して、市販向け燃料電池装置を開発している。現在、世界最大規模の燃料電池車のデモンストレーションとして、「プロジェクト・ドライブウェイ」と称したキャンペーンが進行中であるが、その一環をシボレー燃料電池自動車が担っており、2007年以降、数千人の人々がシボレー燃料電池車を実際の路上で運転し、通算140万マイル近い距離を稼いでいる。

ハワイ地区のダン・イノウエ米国上院議員は、今回のパイロットプロジェクトを支援すると述べている。

イノウエ氏は、「私がこの二社を紹介するという小さな役割を担ったのはほんの何ヶ月か前のことだったが、それが本日の事業発表につながった。この発表は、軍や一般の新型車両が試験をしたり利用したりできるような水素輸送インフラの設立に向けた重要な一歩である」「私はこの計画の推進を全力でサポートする」と述べた。また「外国石油への依存軽減に向けたひとつひとつの取り組みが、一歩一歩前進につながる」と語った。

GMとTGCのコラボレーションは、連邦および州の広範な非営利・教育組織が現在結成を進めている共同体の最新のプロジェクトである。この共同体は、ハワイの将来のために、エネルギー問題の総合的な解決策を見出すべく取り組みのひとつとして、「Hawaii Hydrogen Initiative(ハワイ水素構想)」を練っている。

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