トヨタ、生産体制の再構築を公表
トヨタ自動車は、5月11日、生産関連情報として、以下のとおり公表した。
▽持続的な成長戦略を進める中、グローバルで最適な供給体制を構築する。
▽成長著しい中国やインドなどの新興国については、拡大する現地のお客様の需要にタイムリーに幅広くお応えするため、現地生産を拡大する。 (中国:長春新工場の建設を決定 インド:新小型開発車のための新工場を建設中)
▽一方、市場が成熟化している先進国では、市場構造変化にあわせた生産車種の見直しや、為替変動に強いフレキシブルで効率的な生産体制の構築を進めていく。
<北米>
今後も台数や収益的に重要な拠点と考えており、開発から生産準備、生産にいたる自立化を推進。また、将来的には、ハイブリッド車やコンパクト車など北米需要の動向を踏まえた生産体制に見直していく。
<欧州>
技術を磨く市場として位置付け、魅力ある車づくりをしていく。生産体制については、商品動向を見極めながら検討していく予定。
<日本>
『開発・支援・輸出車供給の拠点である日本』は、取り巻く環境変化に一番大きく影響を受けることから、現状の国内の生産体制を抜本的に見直していく。
・国内生産モデルの抜本的な見直し (輸出量産車は、「需要ある地域での生産」を基本とし、国内は「新技術、新コンセプト、新工法への取り組み」を中心としたモデルを生産)
・需要変動が吸収できるようなフレキシブルで効率的な生産体制に変更 (モノコック、フレームの混流生産ラインの設置や、各工場、各ラインの位置付け、役割、分担を明確にし、同一プラットフォームを中心とした生産体制へ)
・国内の生産設備を寄せ停め (現状の生産レベルは維持しながら、工場・ラインごとの繁閑差を是正し、より効率的な生産体制を実現)
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