BMW、デザイン・トロフィー2010をダブル受賞
BMWは、専門誌「オート・ツァイトゥング」の読者投票で新型BMW 5シリーズセダンが「今年一番美しいセダン」に贈られるデザイン・トロフィー2010を受賞した。また、SUV部門では新型BMW X1がデザイン・トロフィー賞を獲得した。ニューBMW 5シリーズ セダンとニューBMW X1は、国際的に非常に権威あるデザイン賞として知られるレッド・ドット・アワード2010を受賞したばかり。
デザイン・トロフィー2010の選考に当たり、「オート・ツァイトゥング」編集部は、各社の現行ニュー・モデル50種類をノミネート、その呼びかけに応えた1万4,000人を超える読者が葉書やインターネットで投票に参加した。得票数をもとに、7つの部門それぞれの最優秀モデルと入賞モデルが決定した。
新型BMW 5シリーズセダンのデザインはスポーティな力強さとスタイリッシュなエレガントさを巧みに適合させたことが特徴。5シリーズセダンの持ち味である、調和の取れたダイナミクスと快適性を明快に表現している。一方、新型BMW X1は、機敏な能力や多彩なスポーツ性能を感じさせるデザインが特徴的。それに加えて、このコンパクトなBMW Xモデルは、誰の目にも明らかなエレガントさにより、プレミアム・クラスの品質と斬新なコンフォート機能をアピールしている。
これらのモデルには、製品の本質的価値を忠実に美しいフォルムで表現するというBMWグループ特有の良質のデザイン・フィロソフィがよく表れている。「BMW車の外観は、その車両が提供する体験を表すものでなければなりません。デザインはオーナーとの約束です。走行時にその約束が現実のものになります。」BMWグループのデザイン部長であるエイドリアン・ファン・ホーイドンクはこのように述べている。
デザインと本質的価値の調和の実現を可能にするのは、BMWグループ独特のデザイン・プロセスである。ニューモデルの開発を担当するのは、さまざまな専門分野のスペシャリストで構成されるプロジェクトチームであり、デザイン、ドライブトレイン/シャシー技術、電気/電子、セーフティのほか、素材研究、製造、調達、ロジスティクス、チェック、マーケティング、人事まで含む関係各部門の専門能力を結集している。継続的対話と、早い段階でのスペシャリスト間の意見調整を通じて、いわゆるデザイン/技術の収束を図り、それによりフォルムと機能の理想的な融合を保証している。
このデザインプロセスでは美しさ、ダイナミクス、精度、完璧さを徹底的に追求している。その結果、プレミアム・クラスの要求にどこまでも応えたBMWグループの製品が誕生すると同時に、ひと目でそれと分かるBMWブランド特有のスタイリングと、精密に定義されたモデルごとの性格が確立されている。このことが多元的な駆けぬける歓びと、各セグメントにふさわしい魅力的で高級感にあふれるデザインの基礎となっている。
新型BMW 5シリーズセダンと新型BMW X1の今回の受賞は、最近BMWの車両がさまざまなセグメントで授けられた一連の賞に花を添えている。たとえば、BMW X6とBMW Z4は米国でのデビュー直後に、有名なアイズ・オン・デザイン賞を受賞、BMW 7シリーズはBMW Z4とともに、レッド・ドット・アワード2009を受賞したほか、IFプロダクト・デザイン・アワードも獲得した。レッド・ドット・アワード2010では、ニューBMW 5シリーズ セダンおよびニューBMW X1と並んで、ニューBMW 5シリーズ グランツーリスモも同時に受賞した。このほか、コンセプト・モデルのBMWビジョンEfficientDynamicsがルイヴィトン・クラシック・デザイン賞を受賞している。
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