マセラティ、グランカブリオを発表

マセラティ グランカブリオ

マセラティの日本総代理店コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドは、マセラティ初の4シーター・コンバーチブル「マセラティ グランカブリオ」を発表した。車両本体価格は1,850万円(税込)。デリバリーは6月初旬を予定している。

4ドアセダン「クアトロポルテ」、2ドアクーペ「グラントゥーリズモ」に続く第3のモデルとなる「グランカブリオ」の誕生により、マセラティはトライデントの三叉槍が揃い、セダン、クーペそしてコンバーチブルのフルラインアップが完成した。

ピニンファリーナによる独特のスタイリングと広い室内、細部にまで息づくクラフトマンシップ、そしてドライビングプレジャーと卓越した走行性能-。オープントップカー「グランカブリオ」は、まさにマセラティの真髄を体現している。ベースモデルである「グラントゥーリズモS オートマチック」の快適性と走行性能はそのままに、オープンエアを体感し、五感を豊かに刺激。「グランカブリオ」は本物を知る大人のためのスペシャルカーとして登場した。

「グランカブリオ」は、マセラティオープンモデルの伝統を継承し、「A6Gフルア・スパイダー」(1950年)、「3500GT ヴィニャーレ スパイダー」(1960年)、「ミストラル・スパイダー」(1964年)、「ギブリ・スパイダー」(1968年)、そしてマセラティがアメリカ市場への復帰を果たした2001年の「スパイダー」などと共に、マセラティの輝かしい名車の歴史に名を連ねることになる。

モデナのマセラティの工場から初めて生まれた4シーター・コンバーチブル「グランカブリオ」は、伝統を守りながらもマセラティの新たな時代を開こうとしている。室内にはゆったりとした4人分のシートが確保され、後部座席はドライブの“脇役”ではなく“共演者”として位置付けられている。

「グランカブリオ」はマセラティの誇る4.7リッターV8エンジンと、6速オートマチックトランスミッションを搭載。また、スポーツモードでは最高出力440psV8エンジンのパワーを体感するだけでなく、ルーフを開ければマセラティ特有のスリリングでエキサイティングなエグゾーストサウンドに包まれる。

再設計された「グランカブリオ」

グランカブリオの開発陣は、ボディフレームを総合的に見直した。コンバーチブルモデルで、かつホイールベースはこのクラスでの最長の2,942mmであるにもかかわらず、剛性が向上した結果、実現しうる最高のパフォーマンスを引き出すことに成功。これはスムーズなハンドリング、安全性や快適性、パワーを最大限生かした効率的なメカニズムをより高めている。

新しくデザインされたベアリング・モノコックは、重量比を最適化するため特別な素材とテクノロジーを導入。トランクにはSMC(シート成形化合物)を、ボンネットとバンパー・クロスメンバーにはアルミニウムを採用している。

リアに重心を置いて重量配分を最適化した結果、オープン時でフロント48対リア52、クローズド時で49対51という理想的な車両重量配分を実現。このバランスの取れた重量配分特性により、運転の歓びや楽しみだけでなく、ドライバーの意思に敏感に反応し、あらゆる局面での高い安全性を提供している。

新しいボディは、総計数千時間にも及ぶ膨大な設計計算やテストを重ねて開発された。こうした周到な作業の結果、このクラスでは最も高い静的ねじれ剛性値(75,000 DaN/m/rad)と動的ねじれ剛性値(27.2Hz)を達成している。

また、エアロダイナミクス技術の開発には細心の注意が払われている。アルミニウムベースのエンジンフロアの開発により、ボディ全体の剛性を高めるだけでなくCd値を6ポイント削減。これによってコンバーチブルモデルで初めて、ソフトトップを閉じた状態の空気抵抗係数(Cd:0.35)とオープン時の係数(Cd:0.39)がほぼ同等という空力効率を発揮することが可能となった。

スタイリッシュなソフトトップ

「グランカブリオ」のルーフは、マセラティの伝統を守り、キャンバス素材のソフトトップを採用。

空力抵抗や遮音性を追求し、通年の快適なドライビングを楽しむため、3層のソフトトップが開発された。フレームは5本のスチールアルミニウム・スポークで構成され、重量は65kgと軽量。またリアウィンドウは熱反射ガラスを使用している。30km/h以下であれば、走行中でも28秒でルーフを閉じることが可能なので、急な天候の変化にも対応できる。

ボディカラーとのカラーコーディネートを楽しめるという、豊富なカスタマイズプランの提供もこのモデルの魅力のひとつ。6色のソフトトップ、3色のルーフライニング、9色のボティカラーの組み合わせにより多様なカラー・コンビネーションから選択することができる。

オールラウンドな「グランカブリオ」

「グランカブリオ」のインテリアは、フロント、リアともに同クラス平均を大きく上回る室内スペースを確保しており、心地良い長距離ドライブを可能にした。

オートマチック・デュアルゾーン・クライメットコントロールは、外気温や太陽光線、湿度に応じて、車内温度や送風レベルを自動的に調整し、常に快適な状態を保る。また、内装のレザーはポルトローナ・フラウを採用している。

足回りでは、あらゆる路面状況にも対応し、高レベルの快適性を維持するスカイフックサスペンションが標準装備されている。ブレーキシステムは、既に「クアトロポルテ」「グラントゥーリズモ」で高評価を得ている、ブレンボ社との共同開発による先進のデュアルキャストテクノロジーを採用している。

安全性の強化

安全走行のための「マセラティ・スタビリティ・プログラム」(MSP)を搭載すると共に、マセラティ初となる「ハイドロリック・ブレーキ・アシスト」(HBA)システムを導入している。これによりパニックブレーキング時の制動力を増強し、最短距離で車両を停止させることができる。

さらにリアシート後部には「テレスコピック・ロールバー」を配置。緊急事態が想定された時、また車体のサイドやリア部に地面との接地が感じられた時にECUによってコントロールされたロールバーが0.19秒で飛び出し、同乗者にかかるダメージを軽減する。他にも、追突時のパッセンジャーコンパートメントの変形を抑制する新しくデザインされたリアバンパーサポート、側面衝突の際の陥入を低減するようサイズを拡大したアンダードアのサイドモールディング、革新的な鋳造アルミニウム補強を採用したウィンドスクリーン・ピラー、デュアルステージ・フロントエアバッグなどを採用している。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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