今夏発売の新型カローラハッチバック、その正体は次期オーリス!?両者を画像で比較!

2018年3月30日~4月8日に開催されたニューヨークモーターショーで、トヨタ 新型カローラハッチバックが公開された。実はそのデザインは、2018年3月6日にジュネーブオートショーで発表された“新型オーリス”と瓜二つ。今回発表された新型カローラハッチバックは、特に日本市場においては次期オーリスに代わるものではないかといわれている。

そこで今回は、この新型カローラハッチバックと、現行オーリスを比較してみたい。なお、現行型オーリスはすでにトヨタの公式サイトから掲載が落ちている。公式発表は特にないが、生産終了モデルとみなしてよいだろう。本項では“現行型”と記し、ジュネーブオートショーで公開された新型と区別して表記する。

新型カローラハッチバックと現行オーリスを画像で比較する

新型カローラハッチバックとオーリスの外装デザイン

▲左:トヨタ 新型カローラハッチバック/右:トヨタ オーリス(現行型)

今回新たに公開されたカローラハッチバック。こうして見比べてみると、オーリスの正常進化版といった雰囲気を感じさせる。新型のカローラハッチバックにはリアクォーターウィンドウが無いといった違いはあるものの、低く構えたスポーティなスタイリング、近年のトヨタ車に共通して採用されている「キーンルック」の意匠など、両モデルの関係性を感じさせるポイントは多い。

ちなみにカローラハッチバックのボディサイズは既に公開されており、現行型オーリスと比較してみてもほぼ一緒だ。厳密にはカローラハッチバックのほうが、より幅が広く車高も低くなっているため、ワイド&ローなデザインがより強調された形になる。

トヨタ カローラハッチバックと現行型オーリスのボディサイズ比較

トヨタ カローラハッチバックトヨタ オーリス(現行型)

全長

4370mm

4330mm

全幅

1790mm

1760mm

全高

1435mm

1480mm

ホイールベース

2640mm

2600mm

新型カローラハッチバックとオーリスの内装

▲左:トヨタ 新型カローラハッチバック/右:トヨタ オーリス(現行型)

続いて両モデルの内装を比べてみる。新型カローラハッチバックの内装では、7インチに大型化したマルチインフォメーションディスプレイが目を引く。現行オーリスと異なり、エアコン吹出口よりも高い位置に鎮座し、操作性と視認性がアップしている。さらにメーターも液晶ディスプレイ方式のものになっているのが確認できる。

また新型カローラハッチバックには、斜め前の死角を減らす三角窓が採用されている。さらに細かい点だが、左右のエアコン吹出口の形状が丸型→四角型になることで、より水平方向の広がりを感じさせるデザインになった点もポイントだ。意匠自体もシャープな外観デザインとの共通性がみられる。

顔だけ見るとカローラフィールダーにも近い意匠

なお現在日本で販売されているカローラ系車種といえば、4ドアセダンのカローラアクシオ、そしてステーションワゴンのカローラフィールダーの2車種となる。両モデルとも2015年のマイナーチェンジでフェイスリフトを行っている。今回のカローラハッチバックは、現行カローラの大型ロアグリルとワイド感を強調するヘッドライトを踏襲しつつ、更に進化したデザインになっているのがわかる。

ちなみに国内で「カローラ」の名を冠した5ドアハッチバックといえば、2006年に販売を終了したカローラランクスや、2016年に販売を終了したカローラルミオン、さらに遡れば、1990年代半ばまでカローラFXというハッチバック車も存在していた。

現時点では明らかにされていないが、日本仕様のカローラハッチバックのネーミングがどうなるか興味深いところだ。

カローラハッチバックのスペック&メカニズムをチェック

新型カローラハッチバックには、プラットフォームやエンジン、トランスミッションに多くの新技術が採用される。具体的にはトヨタの次世代プラットフォーム「TNGA」のGA-Cプラットフォームと、新型直列4気筒直噴エンジン「Dynamic Force Engine(2.0L)」の組み合わせ、そして世界初となる発進用ギヤを採用した新型無段変速機「Direct Shift-CVT」、および新型6速マニュアルトランスミッション(MT)だ。これらの採用により、燃費と走りの向上を行っている。

特にこの新型の無段階変速機がポイントで「機械損失低減」と「ワイドレンジ化」、「変速追従性向上」により伝達効率を大幅に改善、これによりダイレクトな加速性能と、現行比+6%の優れた燃費性能を獲得した。

マニュアル好きには朗報!6速MT搭載車も日本に導入される

またマニュアル好きの読者諸兄に嬉しいニュースとして、新型カローラハッチバックの6速MT搭載モデルも日本市場に導入されるらしい。新型で購入できるマニュアル車が限られている昨今、ユーザーにとって非常に嬉しいニュースといえる。

第2世代版トヨタセーフティセンスで安全運転を支援

運転支援機能に関しては、現行のトヨタ アルファード/ヴェルファイアに搭載されている第2世代のトヨタセーフティセンスが搭載される。これには下記の機能が含まれる。

プリクラッシュセーフティ

障害物のほか歩行者(昼間・夜間)、自転車(昼間)を検知し、衝突回避支援または被害軽減を図る。

レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)

前方車両の追従走行を支援する。

レーントレーシングアシスト(LTA)

レーダークルーズコントロール作動時に、車線維持に必要な運転操作の支援を行う。

レーンディパーチャーアラート(LDA)

ステアリング制御の補助も含め、車線逸脱による事故予防に貢献する。

オートマチックハイビーム(AHB)

夜間の前方視界確保を支援する。

ロードサインアシスト(RSA)

カメラで認識した道路標識をマルチインフォメーションディスプレイに表示することで、道路標識の見落としを減らし、安全運転を促す。

 

操作系には音声認識機能も搭載、Apple CarPlayにも対応

さらに操作系には、米国で展開するマルチメディアシステム「Entune 3.0 Audio」が標準搭載され、Apple CarPlayやAmazon Alexaなど便利な機能も利用可能になる。

新型カローラハッチバック、日本で販売されるか

現段階ではこの新型カローラハッチバックの日本導入は2018年夏の予定だ。先にも記したとおり、国内導入時の名称は明らかにされていないが、もしカローラハッチバックの名前で販売されるのであれば、久しぶりに「カローラ」の名を持つ5ドアハッチバックが日本で復活することになる。

ワイド&ローなフォルムに多数の新技術、そしてマニュアル搭載グレードの導入も期待され、楽しみに待ちたい一台だ。

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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