ルノー・日産・三菱、2017年度の販売台数が前年比6.5%増の1060万台に

ルノー・日産自動車・三菱自動車は、2017年1月~12月の1年間で合計1060万8366台を販売したと発表した。

2017年は三菱自動車がアライアンスに加わった初めての丸1年間の暦年である。SUVおよび小型商用車(LCV)の需要の伸びやゼロ・エミッションの100%電気自動車(EV)の増加により、合計販売台数は前年比6.5%の増加となった。

アライアンスの会長兼CEOであるカルロス ゴーンは氏は、「2017年に1060万台以上の乗用車およびLCVを販売したことで、ルノー・日産自動車・三菱自動車は世界一の自動車グループとなりました。この成長は、アライアンスのモデルラインアップの幅広さ、グローバルな市場プレゼンス、そして魅力的な自動車技術などによるものです」と述べた。

2017年、アライアンスのメンバー3社は全10ブランド(ルノー、ニッサン、三菱自動車、ダチア、ルノー・サムスン、アルピーヌ、ラーダ、インフィニティ、ヴェヌーシア、ダットサン)の車種を約200ヶ国で販売した。

ルノーの実績

ルノーグループは、2017年に前年比8.5%増の合計376万1634台を販売。欧州第2位でフランスを代表するブランドであるルノーに加え、ダチアにとって過去最高の販売記録となった。ルノーは2018年も「Drive the Future」計画に基づく国際的な取り組みや車種の拡大を通じた継続的な成長を目指している。

日産の実績

日産自動車は2017年、6カ年の中期計画「Nissan M.O.V.E. to 2022」を開始し、全世界で前年比4.6%増となる581万6278台を販売した。このうち米国と中国での販売台数はそれぞれ前年比1.9%増、12.2%増となっている。なお、インフィニティは2017年、前年比7%増の24万6492台を販売した。

三菱の実績

三菱自動車は、2017年に前年比10%増の103万454台を販売した。販売台数の増加は三菱自動車の中期経営計画「DRIVE FOR GROWTH」の重要市場である中国が牽引。現地生産のアウトランダーの強い需要にも支えられて中国での年間販売台数は前年比56%増の12万9160台となり、同国が三菱自動車にとって最大の市場となった。

ASEAN地域での販売も、インドネシアで新型MPV エクスパンダーを発売したことなどにより、前年比17%増の24万2224台と好調だった。日本では軽自動車の販売を再開したことにより、販売台数は前年比で7%増加している。

EVリーダーとしての地位を維持

2010年にリーフが発売されて以降、ルノー、日産自動車、三菱自動車によるアライアンスは世界中で累計54万623台の電気自動車(EV)を複数のブランドで販売しており、100%EVの乗用車・LCVの領域ではグローバル リーダーとしての地位を維持している。

世界初の量産型100%EVであるリーフは2010年の発売以来、グローバルに累計30万台以上販売されており、現在世界で最も販売されたEVとなっている。

2017年には、以前よりも長い航続距離を持ち、先進的な技術を搭載し、ダイナミックなデザインを採用した新型リーフが発表された。

新型リーフは日本では2017年に発売され、2018年にはその他の市場でも発売が予定されている。同車にはグローバルで合計4万台以上の受注があり、そのうち日本では1万3000台、米国でも1万3000台、欧州では1万2000台以上に達している。

また、日産は、リーフに加えて商用タイプEV e-NV200を2014年以降、主に欧州と日本で販売しているほか、最近では欧州で航続距離を100km延長するアップグレードを行った。

ルノーは2017年も3年連続で欧州のEV領域のリーダーとなり、市場シェアは23.8%、販売台数も前年比で38%増加した。ルノーのゾエ(ZOE)は欧州で最も売れたEVで、販売は前年比44%増加。2011年以降、ルノーはゾエ、カングー Z.E.、フルエンス Z.E.、ルノー・サムスンのSM3 Z.E.を含め、累計15万台以上のEVを販売している。

ルノーは2017年にマスターZ.E.を初公開し、世界でもユニークな、幅広いゼロ・エミッションLCVのラインナップが揃った。(トゥイジー・カーゴ、LCV版ゾエ、カングー Z.E.、マスターZ.E.)

2017年、ルノー・日産自動車・三菱自動車が販売したEVは前年比11%増の合計9万1000台だった。

「アライアンス2022」計画

6カ年計画「アライアンス2022」で、ルノー・日産自動車・三菱自動車は2022年末までに年間100億ユーロ以上のシナジーを見込んでいる。同計画では、ゼロ・エミッションEVを12車種発売し、自動運転技術を搭載した車種を40車種発売する予定だ。

新車種や新技術の投入などにより、2022年末までにルノー・日産自動車・三菱自動車の年間販売台数は合計1400万台以上、売上高は合計2400億ドルに達すると見込んでいる。

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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