アウディ、新型A8にレベル3の自動運転システムを量産車初搭載
アウディは、一定の条件下でのレベル3の自動運転システムを開発し、新型A8に量産車として世界で初めて搭載する。自動運転システム「Audi AIトラフィックジャムパイロット」は、高速道路、もしくは中央分離帯のある片側2車線以上の道路で、時速60キロ以下の緩い速度で交通が流れているときに、ドライバーに代わって運転操作を引き受ける。
一定の条件下であれば、システムが加速・ステアリング・ブレーキのすべての操作を引き受けるため、システムが再びドライバーによる運転操作を要求するまでは、ドライバーはステアリングホイールから手を離しておくことができる。
ドライバーによる運転操作再開への要請は、システムで設定された機能の限界に達する前に発せられる。
トラフィックジャムパイロットは、レーザースキャナーやセントラルドライバーアシスタンスコントローラー(zFAS)といったアウディの先進テクノロジーにより可能になった。
ただし、このシステムを導入するためには、法的な整備が必要となってくる。現時点では多くの国で法的条件が整っておらず、そのためアウディでは、法の整備に応じて段階的に、 A8のトラフィックジャムパイロットの導入を進めていこうとしている。
レベル3とは?
レベル3(条件付自動運転):ドライバーは常時、走行状態を監視している必要がなく、車載の装備にサポートされた他のタスクを行うことができる。
走行状況が既定の条件の範囲を超えるなど、能力の限界に達した場合には、自己診断によりシステムがそのことを認識できる。そうしたケースでは、クルマがドライバーに、数秒間の猶予を与えつつ、運転操作を再開するよう通告する。アウディが開発したトラフィックジャムパイロットは、このような要件を満たすシステム。
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