日産、電気自動車「リーフ」を英国サンダーランド工場で生産
日産は18日、「日産リーフ」の生産を英国サンダーランド工場で行うことを発表した。
「リーフ」はリチウムイオンバッテリーを搭載した電気自動車(EV)として専用に設計・デザインされたモデルであり、大人5人が乗ってもゆとりある空間と、ユーザーのニーズを満たす160km(100マイル)以上の航続距離を実現する。
サンダーランド工場での生産は、2013年初頭に年間約50,000台の規模で立ち上がる。4月には、同工場内に昨年発表した高性能リチウムイオンバッテリーの生産工場を着工する。サンダーランドで生産されるバッテリーの年間生産量は車両にして 60,000台分相当となる。生産開始は2012年であり、日産およびアライアンスパートナーであるルノー向けのバッテリーの生産を行う。
サンダーランド工場における「日産リーフ」およびバッテリーの生産には、計4億6,820万ユーロ(約581億円)以上を投資する。また、日産および英国内のサプライチェーンにおいて約2,250名の雇用が維持されることが見込まれている。投資については、英国政府から2,310万ユーロ(約28億円)の事業投資援助を受け、また、欧州投資銀行から最大2億2,000万ユーロ(約273億円)の融資枠を確保している。
「日産リーフ」の生産は、まず本年後半に追浜工場で、2012年には米国テネシー州スマーナ工場で開始される。「日産リーフ」は英国を含めた3つの生産拠点で生産され、2012年から開始されるグローバルでの量販に先駆け、2010年度後半に日本、米国および欧州で発売される。
ルノー・日産アライアンスは、全世界でのEVの普及に向けて市場やインフラを整備するために、各国政府、地方自治体、企業などと現時点で50以上のパートナーシップを締結している。
昨年12月、日産と英国の北東イングランド経済開発公社であるワン・ノースイーストは、ゼロ・エミッションモビリティを推進していくためのパートナーシップを締結した。同パートナーシップには、北東イングランド地域における充電ネットワークの整備、2011年初頭の同地域での「日産リーフ」の供給開始、一定期間の無料充電やEV専用レーン等のEV初期購入者に向けた数々の優遇措置などが盛り込まれている。
サンダーランド工場
・1984年設立 (1986年より生産開始)
・現時点での総投資額:28億6,000万ユーロ(約355億円)
・生産開始以降現在までの総生産台数:560万台
・2009年の総生産台数:33.8万台
・総従業員数:4,100名 ・英国最大の車両生産および輸出拠点
・生産車両:キャシュカイ、キャシュカイ+2、ノート、マイクラ
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