フォルクスワーゲン、新型シャランをワールドプレミア
フォルクスワーゲンは、新型シャランをジュネーブモーターショーで世界初公開した。
シャランは、フォルクスワーゲンの欧州向けミニバン。3世代目となる新型シャランは、リアにスライドドアを初採用。旧型シャランからそのまま使われている部品は左右のサンバイザーのわずか2つのみ。それ以外はすべて、ネジ1本から内外装のパーツ、さらにはTDI/TSIエンジン、オプションのDSGといったテクノロジーに至るまで、すべてが刷新されている。2.0リッターTDIエンジンを積んだ仕様では5.4リットル/100km*1(18.5km/l)という、このクラスのMPVとしては優れた低燃費を実現する。
新型シャランには多彩なシートアレンジが可能な「イージーフォールド」システム(最大7人乗りのアジャスタブルシート)を採用。2列目、3列目シートを取り外す必要はなく、シートは簡単に折りたたんで、床下に収納することが可能。フロントシートと同様、2列目のシートは前後にスライドさせることが可能であり、また背もたれも20度の角度で調整できるようになった。
今回のモデルチェンジを機に、アダプティブシャシーコントロール(DCC)と車高調整システムが、シャランシリーズにも設定された。また、安全対策(7つのエアバッグ、ハイビームアシスト、LEDデイタイムランニングライトとポジションライトを内蔵したバイキセノンヘッドライト)など、アクティブ/パッシブ両面での充実した安全装備を備えた。
新型シャランは、動力性能やハンドリング、快適性において、パサートに匹敵するレベルを実現。電子式パーキングブレーキや、第2世代のパーキングアシスト機構により、運転のしやすさ、走行安全性はさらに改善されている。新世代のパーキングアシストによって、より狭いスペースへの駐車や、石畳の歩道、木々の間、さらには曲線路にも対応。さらに、今回MPVとして初めて、道路に対して直角に駐車するようなケース(車庫入れ)でも機能するようになった。
装備面では、最新のエンターテイメントシステム、巨大な電動パノラミックスライディングルーフ(開口面積は従来のサンルーフの3倍)、パワフルな3ゾーン空調システムが、1年を通じて快適なドライブを実現。トレンドライン、コンフォートライン、ハイラインの3バージョンで提供される新型シャランは、ベースモデルにおいてもセミオートエアコンディショナー(クリマチック)、CDプレーヤー付きラジオ(RCD 210)などを標準装備する。また、このクラスのMPVでは唯一、4WD仕様(シャラン2.0 TDI 4MOTION 140PS仕様)も再び設定された。
新型シャランは、最も早い欧州の市場においては、3月末から注文することが可能ですが、欧州市場全体では夏から販売が開始される。
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