スマート フォーツー エレクトリックドライブの量産を開始
ダイムラーは、10月8日、かねてより予定されているスマートの電気自動車(以下、スマートed)の量産について、生産拠点をフランス・ハンバッハのスマート工場にすると発表した。
リチウムイオンバッテリーを搭載したスマートedは、2012年にも量産組立ラインを離れ、スマート販売ネットワークを通じて発売されたもの。これは、フランスのサルコジ大統領によるハンバッハ工場公式視察に際して発表されたものである。
ダイムラーでは、リチウムイオンバッテリーを搭載した次世代スマートedの生産に向けて、ハンバッハ工場に数千万ユーロの投資を行う計画。サルコジ大統領は同工場視察の際、フランス政府として国土整備補助金(PAT)制度を通じ、プロジェクトを支援していくと発表。さらに、ロレーヌ地域圏およびモーゼル県からも支援が得られることとなっている。この2件の支援額を合せると、投資総額の15%に相当する。なお、大統領の工場視察は、未来の環境配慮型パワートレインを直接見学することなどを目的としたものとなる。
同工場では2009年11月にも、スマートed 約1,000台の小規模量産をスタート。これらのクルマは第1段階として、欧州や米国の主要都市で実施されるさまざまなモビリティプロジェクトに参加する方へ納車され、日常利用を通じてフィードバックされる。
2012年には、スマートの通常のラインアップの一部として生産量を大幅に増やし、スマート販売ネットワークを通じて販売する。スマートではこれを通じ、都市部においてゼロエミッションの個人モビリティを実現するうえで草分け的な役割を果たしていることをアピールしていくとしている。
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