シボレー、カプリス新型警察車モデルが2011年に任務始動

新型シボレー・カプリス・PPV(ポリース・パトロール・ヴィークル)が、2011年に北米各地の法執行機関に採用されることが決まった。シボレー・カプリス・PPVは、最新のフルサイズ後輪駆動車で、V8・V6両エンジンに対応し、特別仕様の設備と機能を備えている。

シボレーは、コロラド州デンバーで開催された国際警察署長協会(International Association of Chiefs of Police)の年次集会にてこの発表を行った。シボレー・カプリス・PPVの発注受付は来年開始され、2011年初めには実際に路上に登場する予定となっている。

市場に出ている他の警察車両と違い、カプリス・PPVは北米で一般市民向けに販売されている既存の乗用車モデルを原型としていない。カプリス・PPVは、アメリカの主要各地域において、警察任務用に特別に開発され、以下に示すような最新の設備と機能を装備している。

・低燃費技術「アクティブ・フューエル・マネジメント」を採用したパワフルな6.0リッターV8エンジンを搭載し、「E85」に対応。停止状態から時速60マイル(96キロ)に達するまでの所要時間(6秒未満)および最高速度においてはクラストップが見積もられている。V6エンジンも2012年型モデル以降で対応。

・フロントシートのみのサイドカーテンエアバッグをオプション搭載することにより、後部座席バリアを幅いっぱいに使用することができ、職員の安全性を確保することができる。

・トランク内蔵型バッテリーを2つ搭載。その1つは様々な警察用備品の電力源専用として使用される。

・5人乗り設計なので、ダッシュボードのアッパーセンタ部分を、エアバッグの作動を妨げる心配をすることなく、警察用備品の搭載スペースとして使用することができる。

・インダッシュ式のタッチスクリーンコンピューターに対応。

・車は職員の事実上のオフィスと言っても過言ではない。そこで、前部座席は、長時間乗っても快適な乗り心地が確保されるよう特別に設計されている。例えば、警察官ベルトの大部分を格納できるようなスペースが設けられている。

フロントシートは警察官ベルトが納まるように削られ、あらゆる体格の警察官に極めて快適な乗り心地を提供。シートの背もたれのフォーム密度や内蔵クッションの表面も、警察官ベルトに装着される様々なアイテムの形に合わせた設計になっており、警察官の背中が背もたれにちょうどフィットするのである。乗り心地のほか、シートの素材選びにも注意が払われ、日々の長時間の使用にも耐えられる頑丈な素材が採用された。通気性、長期耐久性、クリーニングのしやすさも、選択基準の重要なポイントとなっている。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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