インディ第16戦もてぎ、ディクソンが優勝
インディ第16戦もてぎ、ディクソンが優勝
今年は例年の春開催から秋開催へと移された,、インディ・ジャパン。
今回のインディ・ジャパン300mile第16戦(ツインリンクもてぎ2009)は、10月10日のマイアミ最終戦の一つ手前の開催となるだけに、19(土)の決勝戦は、前日の予選からの混戦モードの火が消えぬままの突入ということもあり、案の定、濃い決勝内容となった。
本決勝戦は、18(金)の予選で2003年及び08年インディカー・チャンピオン(現在ポイントランキングで3番手)のスコット・ディクソン(TargetChipGanassiRacing)が、ポールポジションを獲得してのスタートとなった。
スコット・ディクソンは序盤から常に先頭をキープ。後方から2位で追い上げるダリオ・フランキッティ(TargetChipGanassiRacing)との接戦走行も見ものであったが、終わってみればその後1位、2位のチャンピオン争いは無く、そのまま両者一騎打ちのままフィニッシュ。
続いて3位には、必死で1、2位争いに食い込もうと健闘し、終盤では僅差まで追い上げを見せたグラハム・レイホール(Newman/Haas/LaniganRacing)が、なんとか滑り込み、表彰台に立つこととなった。
中盤では102周目あたりのターン4で、ウォールにマイク・コンウェイ(Dreyer&ReinboldRacing)が激突。さらにライアン・ブリスコー(TeamPenske)がピットを終え、エグジット付近のフォールにホイールを接触させ、この弾みで付近のポールは散乱。この瞬間ライアン・ブリスコーも、勝利から遠ざかり、結果18位で決勝を終えた。
これにより走行中のマシンは一時ペースダウンを余儀なくされ、インディに相応しい荒々しい一幕もみられた。
一方、期待の日本勢の一人、武藤英紀(AndrettiGreenRacing)は、予選2周目のターン3でマシンがスピンに陥り、左リア側からウォールにクラッシュ。
ケガは無かったが決勝では22番グリッドからの出走となったが、中盤の追い上げが功を奏したか、結果14位で終わった。
また、今回のレースにスポット参戦している松浦孝亮(ConquestRacing)は17位(予選16位)、ロジャー安川(Dreyer&ReinboldRacing)は20位(予選17位)となり、日本勢は期待とは裏腹に、終始振るわない成績での決勝を終えることとなった。
そしてやはり気になるのは、現在総合6位の好成績でシーズンを終えているダニカ・パトリック(AndrettiGreenRacing)。
08年は女性ドライバー史上初勝利という快挙を達成したことから、常にその存在に注目が集まるが、本決勝戦では予選同様の6位で終える形となった。
すでに興奮の絶頂へと達しているIRLインディカー・シリーズ2009。次の第17戦マイアミ最終決戦では、まさに想像を絶するデッドヒートが繰り広げられることだろう。
(リザルト)
順位/マシンNo./ドライバー/チーム/C/E/T/差
1 /9/スコット・ディクソン/Target Chip Ganassi Racing/D/H/F/01:51:37.6411
2 /10/ダリオ・フランキッティ/Target Chip Ganassi Racing D/H/F/+1.4475
3/02/グラハム・レイホール/Newman/Haas/Lanigan Racing/D/H/F/+3.2002
4/06/オリオール・セルビア/Newman/Haas/Lanigan Racing/D/H/F/+7.3720
5/5/マリオ・モラレス/KV Racing Technology/D/H/F/+12.7643
6/7/ダニカ・パトリック/Andretti Green Racing/D/H/F/+16.1392
7/26/マルコ・アンドレッティ/Andretti Green Racing/D/H/F/+16.6513
8/4/ダン・ウェルドン/Panther Racing/D/H/F/+17.2646
9/2/ラファエル・マトス/Luczo Dragon Racing/D/H/F/+17.5790
10/3/エリオ・カストロネベス/Team Penske/D/H/F/+1Lap
11/11/トニー・カナーン/Andretti Green Racing/D/H/F/+20.4485
12/18/ジャスティン・ウィルソン/Dale Coyne Racing/D/H/F/+22.8622
13/20/エド・カーペンター/Vision Racing/D/H/F/+2Laps
14/27/武藤英紀/Andretti Green Racing/D/H/F/+19.0664
15/13/E.J.ヴィソ/ HVM Racing/D/H/F/+22.2397
16/33/ロバート・ドーンボス/HVM Racing/D/H/F/+23.9025
17/34/松浦孝亮/Conquest Racing/D/H/F/+5Laps
18/6/ライアン・ブリスコー/Team Penske/D/H/F/+15Laps
19/98/スタントン・バレット/Curb/Agajanian/Team 3G/D/H/F/+18Laps
20/43/ロジャー安川/Dreyer&Reinbold Racing/ D/H/F/+28Laps
21/14/ライアン・ハンターレイ/A.J.Foyt Enterprises/D/H/F/+43Laps
22/24/マイク・コンウェイ/Dreyer & Reinbold Racing/D/H/F/+97Laps
23/23/トーマス・シェクター/Dreyer & Reinbold Racing/D/H/F/+117Laps
(ポイントスタンディング)
順位/ドライバー/チーム/総合ポイント
1/スコット・ディクソン/Target Chip Ganassi Racing/570
2/ダリオ・フランキッティ/Target Chip Ganassi Racing/565
3/ライアン・ブリスコー/Team Penske/562
4/エリオ・カストロネベス/Team Penske/403
5/ダニカ・パトリック/Andretti Green Racing/381
6/マルコ・アンドレッティ/Andretti Green Racing/368
7/グラハム・レイホール/Newman/Haas/Lanigan Racing 366
8/トニー・カナーン/Andretti Green Racing/354
9/ダン・ウェルドン/Panther Racing/342
10/ジャスティン・ウィルソン/Dale Coyne Racing/334
11/武藤英紀/Andretti Green Racing/325
12/エド・カーペンター/Vision Racing/303
13/ラファエル・マトス/Luczo Dragon Racing/296
14/ライアン・ハンターレイ A.J.Foyt Enterprises/281
15/マリオ・モラレス/KV Racing Technology/278
16/ロバート・ドーンボス/HVM Racing/271
17/マイク・コンウェイ/Dreyer & Reinbold Racing/246
18/E.J.ヴィソ/HVM Racing/234
19/ウィル・パワー/Team Penske/215
20/トーマス・シェクター/Dreyer & Reinbold Racing/173
21/オリオール・セルビア/Newman/Haas/Lanigan Racing/115
22/アレックス・タグリアーニ/Conquest Racing/114
23/ポール・トレイシー/KV Racing Technology/113
24/ミルカ・デュノー/Dreyer & Reinbold Racing/100
25/サラ・フィッシャー/Sarah Fisher Racing/77
26/ジャック・ラジアー/Curb/Agajanian/Team 3G/65
27/リチャード・アンティヌッチ/Curb/Agajanian/Team 3G/63
28/ヴィットール・メイラ/A.J. Foyt Enterprises/62
29/スタントン・バレット/Curb/Agajanian/Team 3G/62
30/ダレン・マニング/Dreyer & Reinbold Racing/38
31/タウンゼント・ベル/Rahal Letterman Racing/32
32/A.J.フォイト4世/A.J.Foyt Enterprises/26
33/アレックス・ロイド/Chip Ganassi Racing Sam Schmidt Motorsports/17
34/スコット・シャープ/Panther Racing/16
35/ネルソン・フィリップ/HVM Racing/16
36/松浦孝亮/Conquest Racing/13
37/ジョン・アンドレッティ/Richard Petty Motorsports/Dreyer & Reinbold Racing/12
38/フランク・モンタニー/Andretti Green Racing/12
39/ロジャー安川/Dreyer&Reinbold Racing/12
40/デイビー・ハミルトン/Dreyer & Reinbold Racing/10
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