アストンマーティン、新型ラピードをフランクフルトモーターショーで発表
アストンマーティンは、フランクフルトモーターショーで新型ラピードを発表した。
ラピードは、エレガントなシルエットと卓越したパワーに実用性をプラスしたモデルである。インテリアは、セパレートタイプの4つのシートと大容量のラゲッジコンパートメント。アストンマーティンが誇る高度なクラフトマンシップにより、無限のカスタムマイズが可能である。レザーに施された乗馬のサドルを彷彿とさせるきわめて繊細なステッチから、手作業で削りだされたスイッチ類、アルミニウム製のスピーカーグリル、金属製のドアハンドルまで、インテリアは至高の感覚と満足感で満ちている。
ラピードには評価の高いBang&Olufsenとアストンマーティンが共同開発したオーディオシステムが装備され、車室内で極めて忠実な原音再生を実現。フロントシートに組み込まれたツインDVDスクリーンで映画を見たり、自分だけのサウンドトラックを楽んだりと、後席乗員のエンターテイメントも充実している。音楽を皆で楽しみたいときは、ダッシュボードの左右に電動でせり上がるBang&Olufsen独自のツイーターが、鮮明なサウンドを正確にキャビンの隅々まで運ぶようになっている。
広い前方視界を確保したシートの配置は、乗員もドライバーと走る楽しさを共有することができる。アストンマーティンのデザインディレクターを務めるマレック・ライヒマンは、「後席では乗員は中心寄りの位置に着座し視線がドライバーより多少高い位置となり、車両の中心から前方を見渡すことができるため、ドライバーと同じ前方視界を共有することができ、その結果、後席の乗員もスポーツカーに乗っている実感を得ることができるのです」と説明している。
また、ラピードではスイッチ操作ひとつで左右のリアシートをそれぞれ折り畳むことができる。この場合、ラゲッジコンパートメントは最大750リッターに拡大するため、衝動買いしてしまった大きな買い物を運んだり、バカンスのドライブ旅行などに出かけたり、スキーやハイキングの装備や帽子箱、スーツケースなどを積んで簡単に長距離を移動することができる。テールゲートを開けてリアのラゲッジコンパートメントの荷物を出し入れできるほか、可動式のバルクヘッドを立ててキャビンとラゲッジコンパートメントを仕切ったり、あるいは倒してダッシュボードからテールゲートまでを一体の空間にする、といったアレンジも可能。また駐車中の荷物の盗難等を予防するため、セキュリティーカバーも装備。アストンマーティンでは、車のインテリアトリムに合わせた特注の旅行バッグ5個セットも用意されている。
マレック・ライヒマンは、ラピードを「長距離ランナー」と表現する。つまり、ラピードはハイパフォーマンスのスポーツグランドツアラーを製造するというアストンマーティンの伝統を受け継ぐ反面、V8 ヴァンテージのスプリンター的な特性やDBSのマッスルなスタイルとは、一線を画している。
アストンマーティンラピードは、比類なきパフォーマンス、至高のクラフトマンシップおよび卓越したエレガントなデザインというアストンマーティンの価値観を凝縮した4ドアスポーツカー。2010年初頭からデリバリー開始が予定されている。
この記事にコメントする