トヨタ、フランクフルトモーターショーにプラグインハイブリッド・コンセプトを出展
トヨタは、2009年9月15日から27日まで開催されるIAA(フランクフルト国際モーターショー)において、3代目プリウスをベースにリチウムイオン電池を搭載したプラグインハイブリッド車(PHV)のコンセプトモデル「PRIUS PLUG-IN HYBRID Concept」を出展する。
トヨタは、環境対応のコア技術と位置付けるハイブリッド技術をベースに、家庭用電源などからの外部充電が可能なPHVの開発を進めている。PHVは従来のハイブリッド車(HV)よりEV走行距離を伸ばすことでCO2排出量をさらに抑制する効果が期待でき、今回の出展モデルでは満充電時のEV走行距離は約20km(ECモード)、CO2排出量は60g未満(ECモード)を目標としている。
PHVは、市街地などでの近距離走行時はEVとして走行し、中長距離走行時には従来のHVと同様に走行できるため、バッテリーの残存量や充電インフラの整備状況にかかわらず使用することが可能であり、電気エネルギーの利用促進によりHVを上回る燃費改善、化石燃料の消費抑制、CO2排出量削減、大気汚染防止が期待できる。
トヨタは、エネルギー多様化への対応において、現段階ではPHVが本格的な普及に適したエコカーであると考えており、PHVの市場導入を進めるとともに普及に向けて幅広い理解を得ていくため、日米欧のフリートユーザーを中心に、グローバルで合計500台程度を順次投入する。具体的には、日本に約200台、米国に約150台、フランス、英国、ドイツを含む欧州に約150台を導入する予定である。
トヨタは「サステイナブル・モビリティ」の実現に向け、ハイブリッド技術をベースに、PHV、EV、FCHV(燃料電池ハイブリッド車)の開発を進め、石油消費の抑制、CO2排出量の削減とエネルギー多様化への対応に取り組んでいく。
この記事にコメントする