フォルクスワーゲン、ポルシェと統合に向けた基本合意を承認
VWとポルシェの合併は、2011年の見込み
8月13日に開催されたフォルクスワーゲンAGの臨時監査役会において、フォルクスワーゲン主導によるポルシェとの統合自動車グループ設立に関する基本合意が承認された。この合意に向け、フォルクスワーゲンAG、ポルシェ オートモービル ホールディングSEに加え、ポルシェおよびピエヒ一族ならびに関係企業の従業員代表との間で交渉が行われた。ポルシェ オートモービル ホールディングSEの監査役会も同日、両社の経営統合を承認した。
今回の合意により、フォルクスワーゲンは、ポルシェAG株式の42%を2009年末までに取得するとともに、ポルシェおよびピエヒ一族は、現有する自動車販売会社であるポルシェ ホールディング ザルツブルクをフォルクスワーゲンに売却する方針。最終的には、ポルシェSEはフォルクスワーゲンと完全に合併することになる。合併は2011年中に完了する見込みで、そのためには両社の株主による承認が必要となる。合併後も、ポルシェはシュトゥットガルトに本拠地を置く独立した企業として存続する。合併実施の詳細は、数週間以内に最終決定される予定としている。
同時に、ポルシェが保有するフォルクスワーゲン株の購入オプションをカタール首長国が購入する交渉は引き続き行われ、経営統合後の全体的な構想についてポルシェに資金提供している銀行との話し合いが開始される予定となっている。これら一連の調整が成功裏に完了することが、統合グループを設立する上で、将来的に重要なステップとなる。
合意を実行するためには、関連当局の承認がなければならない。
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