ルノー・日産、ついに世界販売首位に!好調な伸びに三菱自が貢献
ルノー・日産アライアンスは、2017年暦年上半期(1月-6月)に、前年比7%増の累計526万8079台を販売した。ルノーと日産の好調な販売に加え、新たにアライアンスに加わった三菱自動車の販売が貢献する形となった。
ルノー・日産アライアンスの会長兼CEOのカルロス ゴーン氏は、「アライアンスは2017年上半期に526万8079台を販売し過去最高の販売台数を達成しました。私たちは引き続きアライアンスのスケールメリットとグローバル市場におけるプレゼンスを活かして、パートナー企業に貴重なシナジー効果をもたらすとともに、競争力の高い技術ラインアップを維持しながら、お客さまに画期的なEVモデルを提供します。拡大したアライアンスは、販売台数の増加に加え、世界中のお客さまに次世代モビリティサービスを提供することで、ポテンシャルを最大限に発揮することができるでしょう」とコメントした。
EVが大幅な販売成長
ルノーは、「クリオ」、「サンデロ」、「メガーヌ」、「キャプチャー」、「ダスター」の販売を伸ばした一方で、日産は「エクストレイル/ローグ」、「シルフィ/セントラ」、「キャシュカイ」、「アルティマ/ティアナ」の販売が好調に推移した。
2016年末にアライアンスの一員になった三菱自動車は、世界的に高い人気を誇るSUV「アウトランダー」やASEANで好評を博している「パジェロ スポーツ」が牽引し、49万5000台近くを販売。
アライアンスのEV累計販売台数は48万1151台と大幅に伸びた。EVの大幅な販売成長には、「リーフ」の他に、欧州で最も売れているEVのルノー「ゾエ」や三菱「i-MiEV(アイミーブ)」が寄与している。ハイブリッドセグメントでは、三菱自動車のプラグインハイブリッドEV「アウトランダーPHEV」が1万3000台以上を販売した。
ルノーは欧州で2番目に売れているブランドに
ルノーグループは、2017年上半期に、2.6%増と拡大した世界自動車市場において、前年比10.4%増の累計187万9288台を販売。ルノーとダチアブランドは半期累計として過去最高の販売台数を記録し、ルノーは欧州で2番目に売れているブランドとなった。
また、ルノーグループは全地域で販売台数と市場占有率が拡大し、特にアフリカ・中東・インド地域で過去最高の19.3%増、アジア・太平洋地域では50.5%増と販売を大きく伸ばしている。
日産は前年比5.6%増を世界で販売
日産は、2017年上半期に、前年比5.6%増となる累計289万4488台の乗用車・トラックを世界で販売した。日本と欧州では、それぞれ22.9%増、5.7%増となる販売を記録。
インフィニティは前年比約13%増となる12万5000台以上を販売した。
ルノー・日産アライアンスについて
ルノー・日産アライアンスは、フランスのルノーグループと、日産および三菱自動車の戦略的パートナーシップである。2016年暦年では、世界の200か国近くで996万台を販売し、世界で販売されるクルマの9台に1台以上がアライアンスのクルマとなった。
アライアンスは、ドイツのダイムラー、中国の東風汽車などの自動車メーカーと戦略的な協力関係を結んでいる。また、ロシア最大の自動車メーカーであるアフトワズ社の経営権を持つ合弁会社の株式の過半数を保有。
アライアンスは、ゼロ・エミッション車におけるリーダーであり、最新の先進技術を開発しながら、自動運転およびコネクティビティの機能やサービスを、手頃な価格、幅広い車種で提供していく予定。
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