スバル、SUPER GT第4戦セーフティカーに泣かされる

スーパーGT第四戦 SUGO

SUPER GT第4戦「SUGO GT 300km RACE」の決勝レースが7月23日(日)に行なわれ、4番グリッドからスタートしたSUBARU BRZ GT300(井口卓人/山内英輝)は9位でレースを終えることとなった。

2連続セーフティカーで後退を余儀なくされる 前日と打って変わって厚い雲に覆われた第4戦の決勝日。午前中に降った雨はSUPER GTのスタート前にはいったん上がり、路面も乾きかけというコンディションに。チームは難しいタイヤ選択を迫られる状況となりましたが、スタート直前に再び降り始めた雨によりレインタイヤをセレクトしてレースに臨んだ。

スターティングドライバーは山内が務める。山内はスタート直後にライバルの先行を許してしまうが、コーナリングスピードの高さを活かして前走車を攻略。30周を過ぎる頃には3番手までポジションアップを果たしている。

 レース中盤、このレース2度目のセーフティカー(SC)が導入される。このSCがピットに戻った段階で、他チームの多くはピットイン。もともと山内が長めに走行する作戦を立てていたチームは、この段階でのピットを見送った。山内は自己ベストラップを更新してタイムを稼ぎにかかるが、ここで再びSCが導入され、ピットは閉鎖。このため、ピット作業を先延ばししてタイムを稼ごうとしていたSUBARU BRZ GT300と、ピット作業を終えて大きく遅れていたライバルたちとの差が一気に詰まってしまうことになる。SC後にピット作業を終えたSUBARU BRZ GT300は3番手から10番手まで順位を落としてしまうこととなった。

スリックタイヤを装着した井口はタイヤの温まりに苦労し一時11番手に順位を落とすものの、その後はベストラップを連発。しかし、なかなかオーバーテイクをするには至らず、ひとつポジションを上げた10番手でレースをフィニッシュ。その後ひとつ順位が繰り上がり、9位でレースを終えることとなった。

スーパーGT第四戦 SUGO

 チーム総監督の辰己英治は、「SCのタイミングは仕方のない部分はありますが、クルマがまだ遅いですね。タイム自体が悪いわけではなく、ストレートスピードが足りないために、どうしてもライバルのペースで走らされてしまっています。ウェットタイヤで行く作戦も、山内に長く乗ってもらう作戦も間違ってはいませんでしたし、スリックタイヤでのタイムも悪くない。ストレートで抜かれないクルマになればだいぶ違うと思います」と、SUBARU BRZ GT300の戦いぶりを振り返った。

 山内は、「ちょっとSCが多すぎたレースかなと思いますね。自分のスティントで序盤は少し引っかかってしまいましたが、攻防戦という意味ではいいレースができたと思います。ダンロップもいいタイヤを持ってきてくれました。2回連続のSCがなければ、トップとの差もうまく詰められたはずです。ポイントは獲れたので、最低限のところはクリアできたのかなと。今後も諦めずに戦っていけば、昨年のように表彰台や優勝も狙うことができる。それが大切だと思っています」と語っている。

 後半スティントを担当した井口は、「山内選手が長い周回数をいいポジションで戦い続けてくれました。SCのタイミングがよければ、かなりいいところでコースに戻れていたと思うので、それが台無しになってしまったことは残念です。ノーポイントになる可能性もあった荒れたレースの中で、わずかでも加点できたことは次につながります。これを無駄にしないように、良かった部分と悪かった部分をしっかりチームと分析して、2週間後の富士と鈴鹿でいい流れを取り戻したいと思います」と、次戦に向けて気持ちを新たにしている。

次戦のSUPER GT第5戦は、8月5日(土)と6日(日)富士スピードウェイ(静岡県小山町)で開催される。わずか2週間のインターバルですが、今回のレースで得たデータをフィードバックし、さらなるスピードを得て臨むという。

決勝

1位:#11 GAINER TANAX AMG GT3 (平中 克幸/ビヨン・ビルドハイム)

2位:#50 Ferrari 488 GT3 (都筑 晶裕/新田 守男)

3位:#25 VivaC 86 MC (松井 孝允/山下 健太)

4位:#4 グッドスマイル 初音ミク AMG( 谷口 信輝/片岡 龍也)

5位:#60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 (飯田 章/吉本 大樹)

6位:#31 TOYOTA PRIUS apr GT( 嵯峨 宏紀/久保 凜太郎)

7位:#65 LEON CVSTOS AMG (黒澤 治樹/蒲生 尚弥)

8位:#3 B-MAX NDDP GT-R (星野 一樹/高星 明誠)

9位:#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口 卓人/山内 英輝)

10位:#9 GULF NAC PORSCHE 911 (ジョノ・レスター/峰尾 恭輔)

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

スバルの最新自動車ニュース/記事

スバルのカタログ情報 スバルの中古車検索 スバルの記事一覧 スバルのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる